SION 2003/06/23掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
「だいたいさ、いまの若い連中って無茶のひとつもできねえで、そのわりにゃ偉そうなこと歌ってくれるよな。親もと飛び出してゴミ箱あさって、それでも歌い続けたい、ぐらいの意気込みを見せてくれねえから、こちとらいつまでも歌ってなきゃいけねえじゃねえの。なあ、
うりきちさんよぉ」・・・・・・と、
SION自身が言ったかどうかは定かじゃありませんが(言ってません)、疾走し続けた若い頃を経て、落ち着いた曲調で現在のスタイルを確立した中期にさしかかった頃、彼が残した映像作品がふたつありました。『光だけが光じゃない』(90年)と『SION-YAON』(91年)というライヴ傑作がそれで、前者は本人が最も強くDVD化を望み、後者はファンの定番。そしてこのたび、それらを「2 in 1」にしたDVD『「光だけが光じゃない」+「SION-YAON」(仮)』(TECN-35861)がリリースされることになりました!
その曲目はVHSと基本的に変更なしで、初期〜中期の代表曲集とも言える選曲。ライヴでは即興歌詞にする場面が何度もあり、スタジオとはまた違った楽しみが多いこと多いこと。童謡の「七つの子」まで“あの調子で”演奏してるし。それに、『光だけが光じゃない』の最後には、VHS未収録だったはずの「遊ぼうよ(Album Version)」という表記が・・・・・・ま、まさかクリップか何かだろうか?
その、気になるお値段は・・・・・・「2 in 1」なのに、なんと\3,500(税込)! 発売日の8/21(木)に向けて、へそくりしておきましょう。SIONをベスト盤で初めて知ったという人にも、好きだけどライヴを観たことがない人にも、VHSを今でも週末に呑みながら観ている筆者のような人にも、これはお勧めです。
本作はバイディス・レーベルのDVDシリーズとして、ヤプーズに続く第2弾として発売されるもの。今後もSION映像のDVD化や、バイディス・ミュージシャンのDVD化を希望したいところです。KATZEとかね。
また、ファン待望のニュー・アルバム
『ALIVE ON ARIVAL』(写真、TOCT-25048)も6/25(水)に\3,059(税込)で発売予定。こちらはこちらで「いまのSION」が凝縮された傑作になりそうな予感。あわせてどうぞ。