2003/07/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
日本人でありながら、海外を拠点に活動している国境の無さ。ボサ・ノヴァもファンクもヒップホップも呑み込んだ、ごった煮サウンド。そんな国籍もサウンドも、まさにボーダーレスな女性2人組といえば、
ショーン・レノン絡みでビートルズ・ファンもご存知なはずな
“チボ・マット”のこと。
気負いのない等身大サウンドであるのにも関わらず、欧米生まれの楽曲以上に魅力を持ったそのサウンドの数々に、「日本人もなかなかやるじゃないか!」と大いに励まされた方も多かったのではないかと思いますが、そんな彼女たちも、99年発表の
『ステレオタイプA』(写真)以来、新作は途絶えており、最近はサウンド・プロデュースの手腕が光る“本田ゆか”が、ボアダムスのヨシミと組んだユニット“Yoshimi & Yuka”のデビュー作『Flower With No Color』を発表したり、また、ヴォーカルの“羽鳥美保”が、あのGorillazに参加したりするなど、課外活動の方がやたらと盛んな模様。しかも、羽鳥美保は、ブラジル・ミュージック愛好家であり、Beckのギター・サポートでもある“Smokey Hormel”と共に、チボ・マット・サウンドのひとつの要素である“ボサノヴァ”をよりフィーチャーしたユニット
“SMOKEY & MIHO”も結成しており、只今、ドリーミーでライトな浮遊感漂うボサノヴァ作品を続々と発表中。そんなチボマットとは、また違った魅力を感じさせるこのボサノヴァ・ユニット“SMOKEY & MIHO”が、新たなEP
『The Two Ep』をUSにて9月23日にリリースすることになったそうなので、普段、ボサノヴァに縁がないという方も、チボマット好きの方なら意外とスムーズに聴けそうな今作のチェックをお忘れなく。