2003/09/12掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
可愛らしくもブラック極まりないネタをマンガにして、一部のマニアに熱狂的に支持された『ねこぢる』。99年にテレビ朝日系列『爆笑問題ボスキャラ王』内でアニメ化された23話に、未放送の4話を加えた全27話が、11月19日にコロムビアミュージック・エンタテインメントよりDVDになって登場!
『ねこぢる劇場 ぢるぢるORIGINAL』(COBM-5247 \3,800(税抜))です(写真はアニメ「ねこぢる草」のサントラ)。
マンガのタイトルが『ねこぢる』。そいで、書いている作家の名前も“ねこぢる”。マンガの主人公は、無邪気で可愛らしいネコの姉弟「にゃーこ」と「にゃっ太」。彼らが、エグイのなんの。
平気で人を殺すわ、イジめるわ、ここじゃ書けないようなコトバを投げつけるわ、実際の子供が持つピュアゆえの残酷さを、100倍して濃縮果汁のみギューッと搾り出し、“純粋残酷エキス100%”だけを取り出した感じ(わかんないかな)。それくらい“残酷”。
この“こんな可愛らしいのにエグイ”“エグイんだけど純粋”なところが、熱狂的に受け入れられた要因のような気がします。
原作者のねこぢるさんは、98年に自殺。現在は、夫であり仕事上のパートナーだった旦那さんが“ねこぢるy”のペンネームで、新作を発表しているとのことです(新作は『インドぢる』2003年7月文藝春秋刊)。
今回発売されるDVDは、TVで放映されているだけあって原作が持つ鋭さは幾分薄められてはおりますが、当然、世界観は保ったまま。ぜひ一度ご覧になっていただきたい。
「DVD発売まで待てなぁ〜い!」という御仁は、原作で予習しましょう。
【原作紹介】
・『ねこぢるせんべい』 集英社刊
・『ねこぢるだんご』 朝日ソノラマ刊
・『ねこぢるどんぶり』 メディアファクトリー刊