2003/10/06掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
先日UKでリリースされたブレイクビーツ・トランス・ユニット“ハイブリッド”の新作にゲスト参加した時にも、誰が弾いているのか一聴すればすぐに分かる独特のベース・スタイルを聴かせてくれた、
ニューオーダーのベーシスト“ピーター・フック”。また、あの“BT”が自らの最新作にてその独特のベース・スタイルを取り入れた時に、わざわざ“フッキー・スタイル・ベース”とクレジットするなど、いまや世界の多くのミュージシャンに認められる存在であるといえる彼。そんな彼がかつてニューオーダーとは別に行なっていた、最初のソロ・プロジェクトといえば、
“リヴェンジ”のこと。
同プロジェクトは、ニューオーダーのメンバーのソロ活動が盛んになった90年に彼が結成したもので、唯一のフル・アルバム『ワン・トゥルー・パッション』(写真)発表以降、ミニ・アルバムを発表し解散してしまうものの、その後、ここで知り合ったデヴィッド・ポッツと、まんまニューオーダー・サウンドである第2のソロ・プロジェクト“モナコ”を結成するなど、彼の課外活動を語るうえでは、欠かすことの出来ないもの。そんな同プロジェクトの唯一のフル・アルバムである
『ワン・トゥルー・パッション』が、来年2月24日に海外にてリマスター盤化されることになった模様です。
今作は、ニューオーダーの匂いを感じさせるものの、それ以上に、ゴー・ビトウィーンズやジョン・ケイル好きのフッキーの趣味が反映された、より歌に比重を置いた作品になっているのが特徴で、なんと、今回の“
LTM”による復刻盤には、未発表曲やデモ音源などのレア音源を収録したボーナス・ディスクが新たに付属されたCD2枚組にてリリースされる予定とのこと。今ではかなり入手困難な作品となっているうえに、さらに貴重な音源もプラスされるので、すでに持っている人も、持っていない人も、フッキー好きな方なら全員チェックを怠ることなかれ!