メンバーが固定し、『イズント・エニシング』と『ラヴレス』という2作の名盤を生み出した頃のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのベーシストであった“デビー・グッキ”と、ステレオラブの初期ヴォーカリストであった“キャサリン・ギフォード”らが新たに結成したバンドといえば、一部ではスーパー・バンドとさえ呼ばれることもある“スノウポニー”のこと。98年にはジョン・マッケンタイアをプロデューサーに迎えたデビュー・アルバム『ザ・スロウ・モーション・ワールド・オブ・スノウポニー』(写真)を、2001年にはmoonshakeのドラマーKevin Bassや、カーヴやエコベリーにも在籍していたギタリストDebbie Smithを更にメンバーに加えた2ndアルバム『Sea Shanties For Spaceships』をリリースするなど、そのステレオラブを思い越させるようなスペーシーなシンセ・サウンドと、マイブラにも通じるグルーヴ感漂うノイズ・サウンドが融合したような、独特かつクールなコラージュ感覚で多くの人気を得ていた彼女たち。そんな彼女たちが久々に放つことになったニュー・アルバム『A Fistful of Seahorses』については、一部では11月10日にリリースされると予告されているものの、どうやらそれは間違いならしく、リリースは来春となってしまう模様です。

　ただし、嬉しいことに、すでに有料音楽配信サイト“emusic.com”では、アルバムのリリースに先駆けて収録曲6曲を先行ダウンロードすることが可能となっており、また30秒ほど試聴も現在可能。今回も例によって例のごとく、サンプリング、ダンス、ロックが上手く噛み合ったサウンドを聴かせてくれているので、一日でも早く彼女たちの楽曲を手に入れたいと願い方は早速聴いてみてください！　ちなみに、ダウンロード可能な6曲のうち1曲は、あの懐かしの夏目雅子主演のテレビ・ドラマ『西遊記』のテーマ・ソングであった、ゴダイゴの「モンキー・マジック」。スペイシーな感じで、♪モンキー・マージック〜と歌うこのカヴァーは日本人なら必聴ものですよ！