2003/10/24掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
Jazzの歴史。それは即ちアメリカの歴史そのものなり! 大恐慌〜第二次世界大戦・・・。激動の20世紀の歴史と共に育ったJazz。20世紀に生まれた全ての音楽に影響を与えたJazzとは、いかように生まれたのか? この壮大な物語を映像化するという難題に挑んだのが、そうケン・バーンズです!
このケン・バーンズが、Jazzの誕生から1970年代までの100年間の歴史をとてつもなく感動的に描ききった
『Jazz』が、11月21日にDVDボックス(PIBJ-1010 \38,760(税込))で遂に登場します! 日本ではNHK教育テレビ(今年の5月にNHK総合テレビで再放送)で放送され、Jazzに興味の無い人も「これは凄い! 面白い!」といった具合にあっと言う間に話題騒然。惜しくもビデオに録画し忘れた人には、今回のDVD化は大歓迎のニュースでしょう!? 本作のサントラ?ってわけじゃないけど、連動して発売されたケン・バーンズJAZZのCD23タイトル(写真はコールマン・ホーキンス版)によって、ジャズを好きになった人が世界中にいるわけですから、今回のDVD化の意義は計り知れないかと・・・。
注目していただきたいのは、本作の収録時間。何と、NHK放送版の2倍以上! まさに1家に1箱の“ジャズ大百科”的な趣です。全10章(下記参照)にも及ぶ計18時間の大ヴォリュームが、一章ごとにそれぞれのディスクに収められ、各章には、久保幸造画伯の油絵による表紙/大和明氏による“ジャズよもやま話”/外山喜雄、藤本史昭、HIROなどの豪華ライター陣による原稿・・が付くもよう。
また、特典として付くテキスト・データ・カードの〈ミュージック・カード〉〈インフォメーション・カード〉にも要注目。〈ミュージック・カード〉には、作品に使用された全500曲以上の楽曲データが、作曲者・演奏者・メンバーと担当楽器・録音年月日とレーベルに至るまで事細かに掲載。〈インフォメーション・カード〉には、本編の理解を助けるための“ジャズ用語”や登場ミュージシャン紹介などが、きわめてわかりやすく載っています。引用文の声優は、
ハリー・コニックJr.や
サミュエル・L.ジャクソンが担当しているそうです。
この壮大な“JAZZ歴史絵巻”となっている本作をきっかけに、1人でも多くの方が、眠っているJAZZのレコードに耳を傾けてくれたらいいですね!!
第1章 ニューオリンズ〜人種のるつぼ
第2章 天才の出現
第3章 ジャズ・エイジ
第4章 大恐慌とジャズ
第5章 スイングの黄金時代
第6章 カンザス・シティ・ジャズ
第7章 第二次世界大戦の混迷
第8章 ビバップと高い代償
第9章 モダン・ジャズの巨人たち
第10章 ジャズとは何か?