いまのところ海外のみでのリリースとなる、Bサイド集＋DVD作品『18 B-Sides』のリリースも間近に迫ってきた、テクノ坊主“モービー”。そんな彼の最近の作風はと言えば、最新作『18』を聴けばお分かりように、バラエティ豊かな“非テクノ”なものへと段々と移行しており、今では彼を“テクノ”にカテゴライズするのは難しく感じることも多々あり。･･･とはいえ、そんな彼には、純粋に“テクノ・アーティスト”として活動するがために、90年代初頭から用いている名義“Voodoo Child”があり、その名義においても『End Of Everything』という名のアルバムを96年に発表済。ただ最近は、売れに売れたモンスター・アルバム『プレイ』(写真)以降の多忙さゆえ、すっかりこの名義での活動を休止してしまっていたので、もう終了したのかと思っていたところ、なんと！　その“Voodoo Child”名義のニュー・アルバムが、来年2月2日にUSにてリリースされることになった模様なんです。

　『BABY MONKEY』なる名が付いた今作は、なんでも、モービーが2002年の年末に行なったアンダーグラウンドなDJパーティーに触発されて制作に取り掛かったものだそうで、彼曰く「アバンギャルドでもなく、実験的でもないが、しかし、アンダーグラウンドなエレクトロニック・ダンスである」とのこと。前作『End Of Everything』が、オールド・テクノ・ファンのツボを付くようなテクノ然した作品であっただけに、今回も彼の“テクノ・アーティスト”として本領が発揮された作品となりそうです。モービー・ファンは是非とも押さえておいてください。なお、予定されている収録曲は下記のとおりです。

(01) Gotta Be Loose In Your Mind
(02) Minors
(03) Take It Home
(04) Light Is In Your Eyes
(05) Electronics
(06) Strings
(07) Gone
(08) Unh Yeah
(09) Obscure
(10) Last
(11) Harpie
(12) Synthesisers