アート・ペッパー 2004/02/25掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『ミーツ・ザ・リズムセクション』『サーフ・ライド』などなど、あんな名盤、こんな名盤、書き出せばきりが無いほどの世界的JAZZ遺産を残してくれた、白人アルト最高のインプロヴァイザー、アート・ペッパー。リアルタイムで聴いた方にとっては、その名を聞いただけでも興奮してしまうような特別なアーティストだと思いますが、今回はそんな
アート・ペッパーの貴重なリリース情報です!!
なんと世界初登場となるアート・ペッパーの未発表音源
『ペッパー・ジャム』(MTCJ-1065 \2,625(税込))が日本盤のみの独占販売で4月21日に発売されます。これだけで“キタァ〜!!!”と叫んでしまいそうですが、これがどういう内容かと言うとですね、ペッパーが麻薬地獄の長い引退生活から復活した75年の名盤『リビング・レジャンド』の半年前に録音された、サンディエゴにおけるライブ音源だそうなのです。これは今日までテナー奏者のハロルド・ランドが隠し持っていたテープで、この度、日本のJAZZ銀行こと“P.J.L.”がCD化してくれる作品なのだそうです。いやはや、21世紀まで生きてみるもんですね!!
70年代の未発表音源が極めて珍しいことはファンならご存知のことでしょうが、しかも今回は録音状態も、この種の未発表音源としては比較的良好な方だそうなので、これは聴きたい!! 曲はペッパーには珍しいマイルスの名曲「マイルストーンズ」や、ブルー・ミッチェルの「ブルース・ブルース」など、意外な楽曲に購買意欲が刺激されます!! この2曲に「虹の彼方に」を加えた全3曲。この収録曲数の極端な少なさが、豪快に燃焼するソロを雄弁に物語っているようでワクワクドキドキ!! 70年代特有の狂乱の長尺インプロヴィゼイションこそ、JAZZでトリップする醍醐味だと思う人は、迷う事なく買っておくべきでしょう! なおアルバム・ジャケットは、これも日本盤のみでCD化されて、世界中から「イイナァ・・・」と羨望の眼差しが注がれた
『ショウ・タイム』(写真)同様に、マニア心を満足させるビンテージ・アルバム風な造りだと、販売元のメーカー・サイドも太鼓判を押していますので、こちらの方もお楽しみに!! いやはや、日本のジャズ・ファンで良かったと心底思いませんか!?
【パーソナル】
アート・ペッパー(as)
ハロルド・ランド(ts)
バディ・コレット(ts)
ブルー・ミッチェル(tp)
ブッチ・レイシー(p)
ジェフ・リトルトン(b)
ジム・プランク(ds)