“ウルトラヴォックス”といえば、ジョン・フォックスが在籍した実験性を重んじる初期も人気が高いですが、わかりやすいポップ感覚をフロントに押し出した大衆路線へと突き進んだ結果、『ヴィエナ』(写真)などの大ヒット作を生み出した、ミッジ・ユーロ在籍時代の後期も人気が高いはず。そんな後期サウンドの要となったキーマン、ミッジ・ユーロのウルトラヴォックス在籍時代の作品や彼のソロ作品のなかから、代表曲やレア音源などを収録したCD2枚組のコンピレーション・アルバム『Finest』が4月5日にUKにてリリースされることになったそうです。

　ユーロピアンな美意識漂うミッジ・ユーロのポップ感覚が詰め込まれた、「ヴィエナ」「幻想の壁（原題：The Thin Wall）」「恋はグレート・アドヴェンチャー（原題：Love's Great Adventure）」などといったウルトラヴォックスの代表曲に加えて、シングルのB面曲やライヴ音源などが全30曲収録される予定だという本作。彼らだけでなく、ニュー・ロマンティックス・ブームの入門編としても良い作品かと思いますので、まだ未体験な方はこれを機に是非とも体験してみて欲しいものです。なお、そんな本作に収録予定の楽曲は下記のとおり。

●ディスク１：
(01) Sleepwalk
(02) Vienna
(03) New Europeans
(04) Passionate Reply
(05) Waiting
(06) Face To Face
(07) The Thin Wall
(08) We Stand Alone
(09) I Never Wanted To Begin (12' Version)
(10) Private Lives (Live)
(11) Paths And Angels
(12) When The Scream Subsides
(13) We Came To Dance (12' Version)
(14) Visions In Blue
(15) Monument (Live)

●ディスク２：
(01) Overlook
(02) Passing Strangers (Live)
(03) Lament
(04) Heart Of The Country
(05) White China
(06) One Small Day (12' Version)
(07) Building
(08) Loves Great Adventure
(09) Same Old Story
(10) All Fall Down (Live)
(11) No Regrets
(12) Fade To Grey (Live)
(13) Call Of The Wild
(14) The Man Who Sold The World
(15) Dear God