2004/03/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
時の経つのは早いもので、パンクのヒーロー“シド・ヴィシャス”が25回忌を迎えたならば、グランジのヒーロー“カート・コバーン”は今年で10回忌。衝撃のピストル自殺から10年も過ぎてしまったんですねぇ・・・。それを知ってか知らずか、海の向こうのアメリカではカート・コバーン周辺がだいぶ騒がしくなってきているようなんです。
まずは
漫画化に続く“映画化”情報。『グッド・ウィル・ハンティング』他、リヴァー・フェニックス/キアヌ・リーヴス主演の傑作『マイ・プライベート・アイダホ』などを手掛けた
“ガス・ヴァン・サント”が、カート・コバーンの伝記映画を企画しているとのこと。まだまだ噂段階のお話のため、今後実現されるかどうかはわかりませんが、観れるものなら観てみたい作品なのは間違いなし。とはいえ、
『BEST』がリリースされるまでの長き道のりを考えると無謀な気もしますが・・・。
続いては、カート・コバーンが愛用していたギターがオークションに出品(!)なるお話。彼が使用していた、1960年・Mosrite製“Gospel Mark IV”(“NIRVANA”“FUCK ELVIS”のペイントが入っているギター・ケース付き!)が、ダラス(US)にて4月17日に開催される“Icons of the 20th Century Music”なるオークション・イベントに出品される模様。
このオークションには、ジョージ・ハリスンの12弦ギター、グラム・パーソンズのアコースティック・ギター、エルヴィス・プレスリーのジャンプ・スーツ(つなぎ)・・・など、ファン垂涎のブツがザックザク! とんでもない値段が付くのは承知の上で、現地に飛ぶもアナタ次第。
オークション・イベントの公式HPでは画像もご覧になれますので、じっくりとお考えください。
そして最後にお届けするのは、カート・コバーンが生前にインタビューなどで語った、彼に影響を与えたであろう楽曲を集めたコンピレーション・アルバム『KURT'S CHOICE』! イギー・ポップ、PJ・ハーヴェイ、ギャング・オブ・フォーの他、DCハードコア(デイヴ・グロールの在籍していたSCREAMもDC出身)/ニルヴァーナと同時期に活動していたシアトルのバンドなど、全13曲が収録される予定です(その収録予定曲は下記のとおり)。なお、どうやら、このCDはイギリスの老舗音楽誌〈NME〉の3月31日発売号に付属されるものみたいです。
・Mudhoney「Touch Me I'm Sick」
・Rites Of Spring「For Want Of」
・Faith「Subject To Change」
・Iggy Pop「Louie Louie / Hang On Sloopy」
・The Melvins「Gluey Porch Treatments」
・The Butthole Surfers「Sweat Loaf」
・MDC「John Wayne Was A Nazi」
・Gang Of Four「At Home He's A Tourist」
・The Slits「Typical Girls」
・PJ Harvey「Dress」
・The Vaselines「Molly's Lips」
・Leadbelly「Where Did You Sleep Last Night」
・Bad Brains「Banned In DC」
色々話題は尽きませんが、4月5日は『ネヴァーマインド』でも聴いて、故人を偲んでいたいもの。生でライヴを観たかった・・・。合掌。