友部正人 2004/04/14掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
桜舞い散るこの季節、聴きたくなるのがフォーク!! 何も足さない、何も引かない、そんなシンプルだからこそ、心に響く、詩とメロディー。今はフォーク・ソングを聴きに若人が駅前に溢れる良い時代ではありますが、どうせ聴くなら本物を!! と言うわけで、遂に静かなる山が動きます!
友部正人のニュー・アルバム
『何かを思いつくのを待っている』(MDCL-1460 \3,150(税込))が5月8日に発売される予定です!!
“道はある、レールは無い・・・”と言うかの如く、1972年のデビュー以来、常にフォークの第一人者として今日まで走りつづけた彼。色彩、匂い、温度・・・と、人間の五感全てに訴えかける、超オリジナルな詩の世界は、日本語歌詞の1つの到達点かも知れません。そのスタンスは何も変わってないように見えて、じつは、アルバム『けらいのひとりもいない王様』で
“たま”と合作したり、また、
真島昌利、
仲井戸麗市、
宮沢和史、
高田渡などの“言葉の巨匠”達を迎えて、ポエトリー・リーディング企画盤『no media』をプロデュースするなど、常に新しい要素も盛り込まれています。“伝説”の名に甘んじることなく、精力的に新しい物を作り続ける姿には大尊敬!! ひょうひょうと脱力感を漂わせながら、実は凄い作品を連発する姿は、さながらJ-POPで言うと奥田民生でしょうかね?
今回の新作は、オリジナル・ソロ・アルバムとしては何と約2年振りとなる作品!! 今回はスタジオではなく、鎌倉芸術館ホールのステージを借りて、ステージ上でモニター無しの録音を試みた作品とのことで、バックはロケット・マツ、
武川雅寛、横澤竜太郎などが参加。全編弾き語りだった前作『休みの日』とは一転して、ライブ感を前面に出したバンド・サウンドが期待できそうですね? 今回も秀逸な曲名ばかりの収録予定曲は下記のとおり。
01.横顔
02.何も思いつかない時の歌
03.羽をむしられたニワトリが
04.一日の終わりの長い足
05.夜になると
06.ぼくらは同時に存在している
07.Dのブルース
08.全音符
09.石がふくらむあの町では
10.ニセブルース
11.相合傘
なお、公式HPでは御本人が綴るダイアリーにて、今作のレコーディングの様子が書かれていますので、聴く前に一読しておくと面白いと思いますよ!!