音楽策略家マルコム・マクラーレンが仕掛けたバンドといえば、セックス・ピストルズやアダム＆ジ・アンツが有名ですが、フランス印象派画家“マネ”の『草上の昼食』をマネたアートワークとなったアルバム『ジャングルでファン・ファン・ファン（原題：See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang, Yeah! City All Over! Go Ape Crazy! ）』(写真)で有名なUKバンド“バウ・ワウ・ワウ”も忘れてはいけないはず。

　彼女らといえば、『ジャングルでファン〜』のアートワークに、当時まだ15歳であった女性ヴォーカリスト、アナベラが全裸で登場してしまったおかげで、彼女の母親が激怒し、発売延期にまで至ってしまったという騒動が有名ではありますが、そのキュートに徹したファッションと、最大のウリであったジャングル・ビートは、当時はかなり画期的なことでした。そんな彼女らも83年にはあっけなく解散してしまいましたが、なんと、ここにきて、その彼女たちが再結成することが決定！　USにて7月からツアーを開催する予定だそうです。

　じつは彼女たちは、97年にも一度再結成を果たし、海外にてライヴを開催済。その時の模様と往年のヒット曲のリミックスとをセットにした変則的なアルバム『ワイルド・イン・ザ・U.S.A.』を99年にはリリースしていましたが、その後、再び解散してしまっただけに、今回の再々結成はじつに約7年ぶりの集結。すでにオリジナル・ギタリストは死亡してしまっていますが、それ以外は、ほぼオリジナル・メンバーが集結したそうです。同様なケースで再結成を果たし、新作を発表するなど精力的な活動を行なっているバンドも最近は多いだけに、彼女たちの今後にも注目ですね？　なお、全裸が話題となったアナベラはもう39歳だそうです。･･･いやはや、時代を感じますね？