80年代に「濃いキャラ」と「大げさな芝居」で我々を虜にした“大映テレビ ドラマ・
シリーズ”がDVD-BOXとなって随時発売されることに!(写真は
『大映テレビ主題歌コレクション〜フジテレビ編〜』)
今回発売されるのは、「グズでのろまなカメ」「ハイッ、教官!」の名セリフで御馴染みの『スチュワーデス物語』をはじめ、2つの人格を杉浦美幸が好演した『ヤヌスの鏡』、伊藤麻衣子の不良少女ぶりが話題を呼んだ『不良少女と呼ばれて』、小泉今日子がピアノに向かって熱演した『少女に何が起ったか』など全9タイトル。今年11月から来年2月まで随時発売される予定です。
今観ても夢中になること間違いなし!と断言出来るほど、虜となる要素が満載の大映ドラマ。ある意味で「日本の財産」とも言えなくもない作品ばかりなので、かつて夢中になった方だけでなく、当時の放送を知らない世代の方にも是非とも観て欲しいものです。
●『スチュワーデス物語』 2004年11月17日発売
・前編(AVBD-34181〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34185〜8/P \19,950(税込))
ジャンボ機のパイロットであった亡き父の志しを受け継ぎ、スチュワーデスに志願した19歳の少女・松本千秋(
堀ちえみ)。その彼女を含む478期スチュワーデス候補生たちが厳しい訓練に耐え、晴れてスチュワーデスとして大空に羽ばたくまでを爽やかに描いた物語。劣等生・千秋の意地らしいまでの奮闘ぶりと、彼女を見捨てず熱心な指導を続ける澤村教官(
風間杜夫)との“師弟愛”を超えた淡いロマンスの行方に、多くの視聴者は惹き込まれていった。(放送時期:1983年10月18〜1984年3月27日)
●『花嫁衣装は誰が着る』 2004年11月17日発売
・前編(AVBD-34191〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34195〜8/P \19,950(税込))
父の名を知らず3歳の時に母と死別した少女・雪村千代(堀ちえみ)は、佐渡でも有数のホテルを経営する叔父の相良夫婦(
名古屋章、
原知佐子)に引き取られたが、相良の娘・みさ子(
伊藤かずえ)が7歳の時、崖から転落し足が不自由になる不幸な出来事があり、その原因が千代だとされたため、その日から彼女はホテルの辛い下働きと、みさ子のイジメに耐える生活が始まった。そんな境遇の千代だが、彼女には東京に出て働きながら洋裁を学びウエディング・ドレスのデザイナーになるという夢があり、いつか自分が縫ったドレスを着て愛する人の花嫁になるのを夢見ていた。そんなデザイナーを目指す少女が数々の苦難を乗り越えて成功し、幸せを掴むまでを描いた作品。(放送時期:1986年04月23日〜1986年10月15日)
●『不良少女と呼ばれて』 2004年12月15日発売
・前編(AVBD-34201〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34205〜8/P \19,950(税込))
「おまえなんか生むんじゃなかった」という母親の不用意な一言から非行に走り不良のレッテルを貼られた少女・曽我笙子(
伊藤麻衣子)。が、彼女に舞楽者としての才能を見出した民間舞楽の若き担い手・久樹哲也(
国広富之)の愛を受けて更生し、舞楽の道を歩み出すまでを描いたドラマ。原作は実際に非行少女から更正し民間舞楽の第1人者に大成した原笙子による同名小説で、非行に走り人生を誤ろうが、若いうちならばいくらでもやり直しがきくことを説き、多くの視聴者の共感を得た作品。 (放送時期:1984年4月17日〜1984年9月25日)
●『アリエスの乙女たち』 2004年12月15日発売
・前編(AVBD-34211〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34215〜8/P \19,950(税込))
演劇部でヒロインを演じる2年生の久保恵美子(
佐倉しおり)。その彼女が想いを寄せていた生徒会長で馬術部のキャプテンの3年生・磯崎高志(
石橋保)。そして、その高志と対立していた、結城司(
松村雄基)をリーダーとするツッパリ・グループ。そんな生徒達がいる男女共学の私立の名門・仰星高校に、ある日、パリ帰りの水穂薫(
南野陽子)が転校してきた。エレクトラと名付けられた馬を連れて馬術部に入部した薫は、司たちの脅しにも毅然とした態度で臨み、たちまち校内で注目を浴びる。恵美子は薫が自分とはほぼ1歳違いの同じアリエス生まれだと知り、何故か胸の高鳴りを覚える。同じアリエスの星座の下に生まれた二人の運命的出会いだったが、二人の間には意外な事実が隠されていた……。(放送時期:1984年4月8日〜1984年9月23日)
●『乳姉妹』 2005年1月1日発売
・前編(AVBD-34221〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34226〜9/P \19,950(税込))
物語の主人公は同じ18歳の二人の少女。一方は大財閥の一人娘・大丸千鶴子(伊藤かずえ)、もう一人は父親が蒸発した家に育ち、妹と共に新聞配達で母を助ける・しのぶ(
渡辺桂子)。知る人は少ないが二人はいわゆる乳姉妹の間柄。千鶴子を産んだ母親は彼女を産んで間もなく他界し、千鶴子は生後暫くは、しのぶの母・静子(岩本多代)によって育てられた。別々の世界で平穏に暮らしていた二人だが、18歳になったある日、二人の行く末に波瀾を巻き起こす事件が起こった……。数奇な運命に翻弄される育ちも違う二人の少女も生き方を通して、人間愛を高らかに謳い上げた作品。(放送時期:1985年4月16〜1985年10月29日)
●『ヤヌスの鏡』 2005年1月1日発売
・前編(AVBD-34231〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34235〜8/P \19,950(税込))
普段は真面目な優等生だが、時として凶悪な不良少女に変貌してしまう高校生・小沢裕美(
杉浦幸)をヒロインに、誰もが心の奥底に抱く“変身願望”の危うさと“多重人格”の恐怖を描く異色の青春ドラマ。原作は「ジキルとハイド」の少女版とも言える宮脇明子の同名漫画で、ヤヌスとは前後二つの顔を持ち物事を内と外の両面から見る事ができたという古代ローマの神。 (放送時期:1985年1月8日〜1985年3月26日)
●『少女に何が起ったか』 2005年1月1日発売
(AVBD-34241〜4/P \19,950(税込))
北海道の漁村で育った少女・野川雪(
小泉今日子)が、母(
市毛良枝)の死を機に自分の出生の秘密を確かめるために上京。亡き父で天才ピアニストの東 雪彦(風間杜夫)の娘である証を求めてピアニストを目指す。雪を財産狙いと決め付け、また彼女にピアノの才能があると知るや、嫉妬の炎を燃やす東一族の迫害、ピアノ・コンクール優勝を賭けた東家の令嬢・美津子(
賀来千賀子)との間で飛び散る激しい火花、雪と彼女の才能を見出した大津助教授(
辰巳琢郎)とのロマンスの行方、そして雪を蔭から支える謎の男(
宇津井 健)の正体は? 薄幸の少女が自らの力で出生の秘密を手繰り、様々な障害を超えて乗り越えて幸せを掴むまでを描く一種のシンデレラ・ストーリー。(放送時期:1985年12月04日〜1986年4月16日)
●『ポニーテールは振り向かない』 2005年2月2日発売
・前編(AVBD-34251〜4/P \19,950(税込))
・後編(AVBD-34255〜8/P \19,950(税込))
横須賀の女子少年院帰りのミッキーこと麻生未記(伊藤かずえ)は、ジャズ・ドラマーだった亡き父(
フランキー堺)譲りの才能を秘めた少女。その彼女が、あらゆる障害をもろともせず、自分の手で最高のメンバーを探し出しスーパー・バンドを結成していく課程を熱っぽく描く。今までアイドル・タレントが扮したヒロインと対立する役柄が多かった伊藤かずえの本格的な出演作。未記を取り巻く一癖も二癖もあるミュージシャンたちに、国広富之、
坂上忍、松村雄基、
鶴見辰吾、
岡田奈々と大映テレビ作品お馴染みのメンバーが顔を揃えている。(放送時期:1985年10月12日〜1986年3月29日)
●『スタア誕生』 2005年2月2日発売
・前編(AVBD-34261〜4/P\19,950(税込))
・後編(AVBD-34266〜9/P\19,950(税込))
長野県の高校で演劇部に在籍する少女・河田順子(堀ちえみ)が心臓を患いながらも命を賭けてスター道を駆け上がる姿をドラマティックに描く作品。大映テレビ十八番の、薄幸のヒロインとその出生の秘密、ヒロインと彼女の理解者である男性とのロマンス、ヒロインに敵意を剥き出しにするライバルとの確執といった、70年代“赤シリーズ”や80年代“少女シリーズ”などTBS作品で培われた“大映テレビ調”がフジテレビに登場した記念作品。(放送時期:1985年4月10日〜1985年11月6日)