2004/09/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
激しいフィードバック・ノイズとビーチ・ボーイズを思わせる甘いメロディを融合させ、我々に新たな音楽の魅力を提示してくれた、
ジーザス&メリー・チェイン(以下、JAMC)。衝撃のデビュー曲「アップサイド・ダウン」などJAMCが残した楽曲は音楽シーンに多大なる功績を残したものばかりでしたが、残念ながら、中心メンバーであったリード兄弟の仲の悪さからバンドは解散に。現在、兄のウィリアム・リードはソロ・プロジェクト“LAZYCAME”で、弟のジム・リードはニュー・バンド“FREEHEAT”でそれぞれ活躍していますが、
遥か昔にお伝えしたように、リード兄弟の妹リンダ・リードがあらたに始めたソロ・プロジェクト、シスター・ヴァニラ(SISTER VANILLA)のアルバムに2人とも全面協力。すでに制作開始から3年が経過し完成が待たれていた、そのシスター・ヴァニラのデビュー・アルバムがいよいよ完成を果たし、
『リトル・ポップ・ロック』(PCD-23573 \2,415(税込))という名でついにリリースされます!
リンダ・リードを“シスター・ヴァニラ”と命名したのはリード兄弟で、JAMCのラスト・アルバム
『マンキ』(写真)にゲスト・ヴォーカルとして参加した際のこと。すでにシスター・ヴァニラとしては、
パステルズのメンバーが主宰するジオグラフィック・レーベルのコンピ盤『YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK RIGHT〜new geographic music』に、アコースティック・サウンドにリンダの悲しく美しい声が絡む「Pastel Blue」を提供していましたが、アルバムにはその同曲を始め、リンダとパステルズのスティーヴン・パステルのデュエット曲「The 2 of Us」や、けだるいコーラスとガシャガシャしたアコースティック・ギターのリズム感が奇妙に融合した「Can't Stop the Rock」なども収録される予定。また収録曲11曲のほとんどがリード兄弟とリンダによる共作となるだけあって、アルバム後半にはJAMCを彷彿させるような曲もあるそうです! リリースは日本先行となる12月3日に予定されていますので、JAMCファンは心弾ませて待っているとしましょう!
なおアルバムに先駆けて10月4日(UK)には、シスター・ヴァニラが「Pastel Blue」を新たに提供したコンピ盤『Sunsets And Silouettes』もリリースされる予定。同コンピ盤は、他にもジム・リードのバンドFREEHEATの未発表曲「Back on the Water」や、元
ライドの
マーク・ガードナーの「Snow in Mexico」などが収録される、いわゆるシューゲイザー・バンドのコンピ盤となっているようなので、こちらもご注目ください!
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『リトル・ポップ・ロック』(PCD-23573 \2,415(税込))
01. what goes around
02. can't stop the rock
03. pastel blue
04. slacker
05. jamcolas
06. k to be lost
07. angel
08. down
09. kissaround
10. totp
11. the two of us
●『Sunsets And Silouettes』
1. I Can Still Hear Our Song (Fonda)
2. Anything (Astropop 3)
3. I Didn't Say (Fiel Garvie)
4. She's Dead (Pinkie)
5. Snow In Mexico (Mark Gardener)
6. Everything Is White (The Sixth Great Lake)
7. Pastel Blue (Sister Vanilla)
8. Fourth of July (Xavier Pelleuf)
9. Don't Want To Go Back (The Voyces)
10. Books Written For Girls - live acoustic version (Camera Obscura)
11. Back Where I Belong (The Asteroid No. 4)
12. Back On The Water (Freeheat)
13. Counting Song (Goldrush)
14. Airplane (Tracy Shedd)
15. See The Light Again (The Autumn Leaves)
16. Colorblind (Linda Draper)
17. Loving Arms (Michael Barrett)
18. All That I Can Hold Near (Dakota Suite)