2004/12/22掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
来年2005年はいわゆるロックンロールがアメリカで誕生してから半世紀(1955年に
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が映画『暴力教室』の主題歌として使われたあたりが発祥といわれ、諸説あり)。ロックンロールも50歳という節目を迎えることになる訳ですが、その年早々1月26日にリリースされるのが、
『フジヤマ・ロック』(VICL-61575 \2,269(税込))。これは海の向こうのアメリカに対し、日本で50年代に起こったムーブメント“ロカビリー・ブーム”の歴史的な音源を中心に編まれたもの。
『フジヤマ・ロック』
(01)恋人になって(雪村いづみ)
(02)ビー・バップ・ア・ルーラ(雪村いづみ)
(03)フジヤマ・ママ(雪村いづみ/東京ロカビリーボーイズ)
(04)火の玉ロック(雪村いづみ)
(05)小熊のテディ(ミッキー・カーチス/ブライト・リズム・ボーイズとクレージー・ウエスト)
(06)G.I.ブルース(ミッキー・カーチス)
(07)のっぽのサリー(ミッキー・カーチスとアイビー・ファイブ)
(08)悪魔のような女(ミッキー・カーチスとアイビー・ファイブ)
(09)アイ・ラブ・ユー・ベイビー(朝比奈愛子)
(10)ザッツ・ラヴ(浜村美智子/デヴィッド・テリー楽団)
(11)監獄ロック(浜村美智子/グラマシィ・ファイブ)
(12)カンサス・シティ(フランク赤木とブーツ・ブラザース)
(13)アイ・ニード・ユー・ラヴ・トゥナイト(フランク赤木とブーツ・ブラザース/石川良澄)
(14)セイ・ママ(キャンディ・ウエスト/早川茂)
(15)カイマナ・ヒラ・ロック(伊藤素道とリリオ・リズム・エアーズ)
(16)ホワッド・アイ・セイ(平尾昌章)
(17)ツイスティン・アット・ザ・ホップ(平尾昌章)
(18)可愛いツイスト(平尾昌章)
(19)ホウル・ロッタ・オブ・シェイキン・ゴーイン・オン(平尾昌晃)
(20)ペパーミント・ツイスト(平尾昌晃)
(21)ザ・ツイスト(平尾昌晃)
(22)恋の一番列車(清原タケシ)
(23)ツイスト・U. S. A.(清原タケシ/ハニー・ナイツ)
(24)ツイストパーティ(清原タケシ/ハニー・ナイツ)
(25)真夜中のロック・パーティ(清原タケシ)
(26)アカプルコのお転婆娘(清原タケシ/ハニー・ナイツ)
(27)抱きしめたい(東京ビートルズ)
(28)ツイスト・アンド・シャウト(東京ビートルズ)
日本で初めて“ロックンロール”を吹き込んだといわれる、当時大人気だった“三人娘”(他は美空ひばり、江利チエミ)のひとり、
雪村いづみ(写真は
『フジヤマ・ママ〜スーパー・アンソロジー 1953〜1962』)をはじめ、“ロカビリー三人男”の
平尾昌晃(昌章)と
ミッキー・カーチス(もうひとりは山下敬二郎)も収録。そして、うれしいことにラスト・ナンバーは
東京ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」。歴史的な音源ということもあって貴重なものですが、昭和歌謡ブームなどを経た今、知らなかった世代にはかえって何か発見がありそうなコンピレーション。この機会に一度聴いてみてはいかがでしょうか?