フィル・スペクター作品でのアレンジャーをはじめ、ソングライター、セッション・ミュージシャン、プロデューサー、映画音楽家といった顔を持ち、60年代以降のアメリカ音楽界における影の功労者ともいえるジャック・ニッチェ（写真は彼が作曲、アレンジで参加したニール・ヤングの名盤『ニール・ヤング』）。惜しくも2000年8月に逝去してしまいましたが、そんな彼の軌跡をたどったアンソロジー『ジャック・ニッチェ・ストーリー』(MSIG-0183 \2,835(税込))が登場。4月25日にMSI（ミュージック・シーン）より発売されます！

　収録される曲はジャッキー・デシャノン「ニードル・アンド・ピンズ」(作／編曲)、ボビー・ダーリン「ノット・フォー・ミー」（指揮／編曲）、パリス・シスターズ「オールウェイズ・ウェイティング」（編曲）、ライチャス・ブラザース「ハング・オン・ユー」（編曲）、マリアンヌ・フェイスフル「シスター・モーフィン」（ディレクト）などに加え、本人名義による「ロンリー・サーファー」や「ランブル」、さらに彼が映画音楽家としての名声を得た、映画『カッコーの巣の上で』のエンディング・テーマが収録された全26曲。

　60〜70'sロック、ポップスの名作における、参加パーソネルを読み解くときに欠かせないジャック・ニッチェ。彼の素晴らしい仕事ぶりがあらためて感じられる1枚といえますよ。