ディープ・ソウルを聴かせた80年発表の1st『若き魂の反逆児を求めて（原題：Searching For The Young Soul Rebels）』とはうって変わり、ヴァイオリンなどを取り入れたケルト色の濃い音楽性へと変貌を遂げ、全米1位にも輝いた名曲「カモン・アイリーン」を含む2ndアルバム『カモン・アイリーン（原題：Too-Rye-Ay）』(写真)を82年に大ヒットさせた英国バンド、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ。その後、85年に3rdアルバム『ドント・スタンド・ミー・ダウン』を発表したものの、バンドは87年に解散となってしまいましたが、なんと、そのデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズが約18年ぶりに活動を再開することになりそうです。

　これは、バンドのフロントマンであったケヴィン・ローランドが先日出演した英BBC Radio 2の“the Ken Bruce show”のインタビューの中で明かしたもので、それによれば、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの約20年ぶり(！)となるニュー・アルバムを現在制作しているとのこと。他の参加メンバーなどの詳細は不明ではありますが、ケヴィン曰く“現在はレーベルを捜している段階”となっているそうです。

　ケヴィンは、99年にクリエイション・レーベルから11年ぶりのソロ作『マイ・ビューティー』を発表したものの、“最低最悪”と一部で評されたジャケット・アートワークのためか、まったく売れずにここ数年は沈黙状態となっていました。デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは作品ごとにサウンド・スタイルを変える変貌の激しいバンドでしたが、20年ぶりとなった新作ではどうなっているのか、いろんな意味で期待ですね！