仮面を付けてケンタッキー・フライド・チキンのバスケットを被り、ステージではヌンチャクを振り回す……。そんな怪しげな風貌とは裏腹のテクニックで、正体はスティーヴ・ヴァイだ！などともウワサされたギタリスト、バケットヘッド（写真は99年の『モンスターズ&ロボット』）が新作をリリースします。

　『Enter the Chicken』というシャレの効いたタイトルのこのアルバム、発売は新作のリリースがアナウンスされたばかりのシステム・オブ・ア・ダウンのシンガー、サージ・タンキアンのレーベルであるSerjical Strikeから。すべての曲で異なるシンガーを起用しており、サージはもちろん、エフレム・シュルツ（デス・バイ・ステレオ）や映画『SLAM』でお馴染みのソウル・ウィリアムズ、先鋭的なワールド・ミュージックを聴かせるNIYAZの女性シンガー、アザム・アリなど、スタイルもジャンルもバラバラの方々が参加。変態的なサウンドを聴かせるバケットヘッドの面目躍如といったところでしょうか？
　バケットヘッドといえばガンズ・アンド・ローゼズに参加し、2002年のサマーソニックで来日も果たしましたが、結局は脱退。いつ動くかわからないバンドより、ソロの方が性に合っているのかもしれません。『Enter the Chicken』の発売は、US盤が10月25日を予定しています。

●『Enter the Chicken』収録予定曲
01. Intro
02. We Are One feat. Serj Tankian（SYSTEM OF A DOWN）※コチラでお伝えした『MASTERS OF HORROR』のOSTにも収録
03. Botnus feat. Efrem Schulz（DEATH BY STEREO）
04. Three Fingers feat. Saul Williams
05. Running from the Light feat. Gigi and Maura Davis（DENALI, BELLA LEA）
06. Coma feat. Azam Ali（VAS, NIYAZ）
07. Waiting Hare feat. Shana Halligan and Serj Tankian
08. Interlude by Donald Conviser
09. Funbus feat. BAD ACID TRIP
10. The Hand feat. Maximum Bob and Ani Maldjian
11. Nottingham Lace