日本中の話題をさらった作曲家 / ピアニストの
新垣 隆が、東京ジャズシーンの異才、
吉田隆一とタッグを組んで、アルバム
『N/Y』(APLS-1505 2,500円 + 税)を2015年2月11日(水)にリリースします。話題ばかりが先行し、その傑出した音楽性を披露する機会に恵まれなかった新垣の全貌がついに姿を現わします。
2014年春、音楽家として最大の転機を迎えた新垣が荻窪にあるライヴハウス“ベルベットサン”で、SF + フリージャズ・トリオ、
blacksheepをはじめ多数のバンドで活躍するバリトン・サックス奏者の吉田と出会い意気投合。そして夏、初めて共演した二人の演奏を音楽評論家の村井康司が聴いて深い感銘を受け、プロデュースを買ってでた事により本作の企画が始動しました。
レコーディングは、グランドピアノの銘器ベヒシュタインを所有する相模原市 もみじホール城山で行なわれました。短い時間制限のなか、二人は高い集中力で好テイクを重ね、わずか一日で録音完了。収録曲は二人の共作やそれぞれのオリジナル、そして
ガーシュイン、
エリントン、
東海林修、
武満 徹と偉大な作曲家の代表曲に真っ向から挑戦しました。新垣は現代音楽、吉田はフリージャズとそれぞれの出自はとかく難解にとられがちなジャンルですが、今作は音楽の楽しさ、美しさ、そして自由さを全面に押し出しています。
ピアノとバリトン・サックスだけの一発録りというシンプルな形で制作されたこのアルバムは、音楽の原風景を刻印し、変わらない音楽の本質を示しています。