今年1月より食道がんのため病気療養していた指揮者の
小澤征爾が、音楽の殿堂ニューヨークのカーネギーホールにて
サイトウ・キネン・オーケストラとともに
ブラームスの交響曲第1番を熱演。12月14日に行なわれたこの感動のライヴが、早くもCDとして緊急発売されることになりました!
『小澤征爾/奇蹟のニューヨーク・ライヴ』(UCCD-9802 税込2,300円)は1月26日リリースです!
活動を休止してから、自身のライフワークとしてもっとも大切にしている、夏のサイトウ・キネン・フェスティバル松本での復活のために準備を重ねてきた小澤征爾。しかし長時間の指揮は体力的にまだ無理との担当医師の判断により、9月の松本での舞台では“わずか7分間の指揮”のみとなってしまいました。記者会見では「まったく残念で皆さんに申し訳ない」と語り、12月のニューヨーク公演での本格復帰への熱意を覗かせていました。
以来、本格復帰へ向けて入念な準備が行なわれ、ついに12月14日ニューヨーク(現地時間)にて完全復活!。曲は小澤とサイトウ・キネン・オーケストラにはゆかりの作曲家、得意のブラームスの交響曲第1番。カーネギーホールは感動と大歓声に包まれ、黄金のホールはよりいっそうの輝きを増したかのようでした。
現地での公演レポートをご紹介します。
「コンサートの後半、オーケストラと一緒に小澤さんが登場。サイトウ・キネン・フェスティバルが行なわれる松本ではいつもの光景ですが、さすがにNYの聴衆は団員たちの中にいるマエストロに最初は気づかず、オーケストラ入場の途中から盛大な拍手に変わりました。ブラームスが始まると、NYの聴衆は一気に引き込まれました。小澤さんは楽章ごとに水分補給しながらの指揮でしたが、サイトウ・キネン特有の弦楽器の美しさはカーネギーでも際立ち、久しぶりのマエストロのタクトにオーケストラが全力で応えた演奏は大きな共感を呼びました。最後の1音が終わると、いっせいにスタンディング・オヴェイションとブラボー喝采! アメリカ人は口々に“奇跡が起きた!”と言って会場は感動の嵐となりました」