ポール・マッカートニー 2015/04/30掲載(Last Update:15/05/27 09:43)
単独来日公演〈OUT THERE JAPAN TOUR 2015〉最終日となった4月28日(火)、
ザ・ビートルズ熱狂の来日以来49年ぶりに、日本武道館のステージへ
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が立ちました。
チケットはソールドアウト、武道館の外にはチケットを入手できなかった数百人のファンがその動向を見守る中、場内は暗転しポールがステージに登場。手を振って割れんばかりの大歓声に応える。注目の1曲目はビートルズ「キャント・バイ・ミー・ラヴ」。日本語でのMCも快調に、4曲目には今回の来日公演では初披露となるビートルズ「ワン・アフター・909」。そして6曲目は、1966年のビートルズの日本武道館公演でも演奏した「ペイパーバック・ライター」。
セットリストは、東京ドーム公演にのっとっているものの、ところどころで今回の来日公演では初披露となるナンバーを挟んだスペシャルな構成に。「アナザー・ガール」「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」「バースデイ」といったビートルズ・ナンバーは、武道館の観客への何よりのプレゼントとなった。特にアルバム『ヘルプ!』からの「アナザー・ガール」は、ポール曰く、なんとステージでは今日が世界初公開とのこと。
また、
最新アルバムのタイトル曲「NEW」では、演奏が終わったあとにサビ部分をもう一度演奏して観客と一緒に歌うのを楽しんだり、「ブラックバード」の演奏前には場内の客電を少し明るくし、ステージ真後ろの見切れ席を除きびっしりと埋めつくされた客席を見渡すといった、ドーム公演にはなかった一幕も。
「イッショニ ウタオウヨ!」という日本語MCとともに演奏された「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」以降は、ますます盛り上がらずにはいられない鉄板の流れ。「レット・イット・ビー」「ヘイ・ジュード」では、観客全員がリストバンド式のライトを揺らし、場内が光で埋めつくされるという美しい光景が広がり、ポールも「みんな最高だよ!」と大感激。
本編終了時点で25曲を演奏するも、もちろん客席からはアンコールを求める大歓声。ほどなくステージに戻ったポールは、「ブドウカン! ブドウカン!」と観客とのコール&レスポンスを楽しむと、ビートルズ日本武道館公演でも歌った「イエスタデイ」。
アンコールの最後は、もちろんメドレー「ゴールデン・スランバー〜キャリー・ザット・ウェイト〜ジ・エンド」。演奏がすべて終わると「みんなビューティフルだよ、武道館! マタアイマショウ! マタネ! See you next time!」と、ポールはステージを締めくくりました。