ランブリン・ジャック・エリオット 祝・来日!
ここ数年で最も聴いていたCDはランブリン・ジャック・エリオットでした。ジョー・ヘンリーのプロデュースは音楽仲間の話題ともなり、素晴らしい演奏に乗ったエリオットのリラックスした歌は年齢を感じさせない瑞々しさがありました。この時期、ぼくはチャップリンのモダンタイムスなどで「貧困の豊かさ」に魅了されていましたが、このアルバムが不況時のブルースというテーマだったので、そのことでも大いに共感したのでした。
(細野晴臣)最近すごくジャックに会いたくなっていた。09年5月、マディソンスクエア・ガーデンでのピート・シーガーの90才を祝うコンサートでジャックの歌う姿をちらっと見てはいたけど、それ以外はニューヨークには歌いに来ていなかったから。そんな矢先、サムズアップの佐布さんから一緒にライブをしないかと誘われて、気持ちが通じたようですごくうれしかった。
ジャックは今だにぼくの歌「夢のカリフォルニア」の中のジャックなのだ。
(友部正人)40年前、コアなフォークキッズはこぞってジャック・エリオットを聴き、そして心酔した。
私もそのひとりであり、‘73年に日本でステージを共に出来たことは、今でも貴重な財産だと思っている。前年、渋谷の路上でサインをねだった私も、当時のジャックより歳をとってしまった。その間彼は唄を忘れることはなかった。よもや日本で再びジャックに会えるとは……今のジャックを聴ける至極の時を向かえることができるとは、なんとありがたいことか。
(なぎら健壱)ジャックが聴ける?
凄い!本物のフォークソング。渋い!ファンキー!グルーヴィー!!
歌もギターも、79歳のパフォーマンス、これが最後の来日だよねきっと。
見逃すわけにはいかない。
(小室 等)クリント・イーストウッド監督の映画に『グラン・トリノ』という傑作がある。
人生が終わるのをただ待っていた老人が、ふとしたことで知り合った少年のために命まで落とす。見終わって「う〜む。これはブルースだなぁ」と思った。
まるで「ランブリン・ジャック・エリオットだなぁ」と唸った。渋いとか。いぶし銀とか。
では決してなく。年を重ねた老人の過激さ、凄み、そして壮絶な優しさみたいなものが、ぐんぐん伝わってくる。ジャック・エリオットの歌にまったりと漂う、アメリカ音楽の神髄。
ぐんぐん伝わってくる。やっぱり、すごいなぁ、このひと。
日本で聴けるなんて、ホント奇跡だよ。
(鈴木惣一朗/ワールドスタンダード)<ランブリン・ジャック・エリオット 来日ツアー2011>●横浜公演
日時:2011年4月22日(金) 19:00 Open / 20:00 Start
会場:サムズアップ(横浜市西区南幸2-1-22 相鉄Movil3F)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット、友部正人
チケット:前売7,000円+オーダー
問い合わせ:サムズアップ(電話:045-314-8705)
●東京公演:ウォッチング・ザ・スカイ 2011
日時:2011年4月24日(日) 13:00 Open / 13:30 Start
会場:上野水上音楽堂(東京都台東区上野公園)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット、曽我部恵一、アン・サリー、おおはた雄一、オーヴァー・ザ・ライン
チケット:前売6,000円(全自由/整理番号付/再入場可)
ウォッチング・ザ・スカイ 公式サイト:
http://www.wts-fes.com/●京都公演
日時:2011年4月25日(月) 18:00 Open / 19:00 Start
会場:磔磔(京都市下京区富小路仏光寺下がる)
出演:ランブリン・ジャック・エリオット
チケット:前売7,000円+オーダー
問い合わせ:磔磔(電話:075-351-1321)