“教室エンターテインメント”をコンセプトに掲げる“成長期限定ユニット”
さくら学院が3月31日、東京国際フォーラム ホールCにて〈The Road to Graduation Final 〜さくら学院 2012年度 卒業〉を開催し、およそ1,500人の父兄(ファン)が見守る中、学院の全課程を修了した生徒会長・中元すず香と、2日前のイヴェントで小等部修了時での卒業を発表した杉本愛莉鈴を晴れやかに送り出しました。
始業のチャイムが鳴り止み、担任・森ハヤシ先生が登壇。「それでは、出席をとります!」号令に生徒たちが駆け足で登場、オープニング・ナンバー「目指せ!スーパーレディー」がスタート。生徒紹介をユーモラスに盛り込んだこの楽曲は、サイコロ風のお立ち台を持ち回りながらめまぐるしく展開するステージングも圧巻。色とりどりのサウンドとメロディーが飛び出す「Planet Episode 008」、そして「ベリシュビッッ」と続くステージは、序盤戦から惜しみない賑やかさ。
最初のMCでは「すごい! 国際フォーラムだよ!」「広〜い!」と、3階席まである観客席を見渡しながら感動を露わにしつつ、「2012年度、集大成のライヴですからね、私たちの1年間の成果をお見せできるように、今日はみんなで一所懸命がんばりますので、よろしくお願いします!」と力強く宣誓。新入生との初対面や、〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2012〉をはじめとするイヴェント出演時の様子や学院祭など、この1年のトピックをVTRでプレイバック。続いて、この1年で豊かに実った部活動ユニットが続々と登場。帰宅部 sleepiece「すいみん不足」、クッキング部 ミニパティ「ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー」、すでに貫禄がついてきた感もある科学部 科学究明機構 ロヂカ?は「サイエンスガール☆サイレンスボーイ」「ユメ解く理論」の2曲を披露し、部活動の枠を越えて活躍中の重音部 BABYMETALは「ヘドバンギャー!!」、そしてテニス部 Pastel Windはまさかの客席からランで登場! 1人遅れて現れた堀内まり菜の「ゴメーン! 部活を掛け持ちしすぎちゃってぇ」のひとことに会場からは爆笑&拍手が。「スコアボードにloveがある」のパフォーマンスでは前後左右に軽やかなフットワークを見せてくれました。
ステージ後方のヴィジョンですず香の想い出映像が流れ、続いて彼女のソロ曲「桜色のアベニュー」へ。堂に入った歌唱で父兄を唸らせると、ふたたび全生徒がステージに登場。「WONDERFUL JOURNEY」で客席をさくら色(のフラッグ)に染め、ステージ初披露の〈2012年度盤〉収録曲「スリープワンダー」では客席がネコとウサギ(のフリマネをする人)でいっぱいに。「スリープワンダー」は、生徒ひとりひとりのセリフパートがハイライトになっている楽曲。直後のMCでは田口 華が「生意気な感じでやってるんですけど、メンバーからは“ムカつく”と評判です(笑)」と語り、会場全体が納得&爆笑。
ステージも大詰め。「こうやって、今のメンバー12人でさくら学院の曲を歌っていけるのも限られて来てるんですよ。ここからは、私が先生にどうしてもやらせてほしいってお願いした3曲をみなさんに披露したいと思うんです!」というすず香のMCに続いたのは、1stシングル「夢に向かって / Hello! IVY」にカップリングされていた「School days」と、やはり初期から親しまれてきた「FRIENDS」、そして「夢に向かって」。
会場のBGMが厳かな調べに変わり、舞台はライヴ・ステージから卒業証書授与式へ。小等部を修了した磯野莉音、大賀咲希、杉本愛莉鈴、学院の全課程を修了した中元すず香に、
倉本美津留校長から卒業証書が手渡されました。そして、「いつまでも変わらない仲間として、心から応援しています。すぅちゃん、ありがとう!」と締めくくられた生徒会副会長・堀内まり菜の送辞に続いて、すず香から答辞。「私が生徒会長になることで、さくら学院は大丈夫なのだろうか?と不安に思っていた人はたくさんいたと思います。それでも“すぅちゃんなら大丈夫!”って励ましてくださった父兄のみなさん、卒業生、そしてついてきてくれた11人のメンバーたち、みんなのおかげで今日この日を迎えることができました」と感謝を述べ、涙ぐむ在校生ひとりひとりにもメッセージ。さらに「BABYMETALの活動が決まっている今、卒業しても“寂しくないのでは?”と訊かれます。でも、私にとってさくら学院の歌は、特別なんです!」と、こみ上げるものをぐっと堪えながら学院への強い愛着を語り続けました。
最後は「旅立ちの日に」、そしてすず香の卒業シングルとなった「My Graduation Toss」。歌い終わったあと、在校生ひとりひとりから笑顔と涙に溢れたメッセージを受け取ったすず香は「みんながいてくれたから、すぅはここまで来ることができました。すぅを変えてくれたのはみんなです!」と応え、「2012年度のさくら学院を見守ってくださって、本当に、本当に、ありがとうございました!」と生徒全員で深々と一礼。式典を凛々しく締めくくり、温かい拍手に包まれながら見送られていったのでした。