佐野元春と
雪村いづみによる豪華なコラボレーションが実現! コラボレート楽曲「トーキョー・シック」が佐野元春の主宰レーベル、デイジーミュージックから5月9日にリリースされます。
さる4月、東京アバコ・スタジオで、佐野元春プロデュースによる雪村いづみとのレコーディング・セッションが行なわれました。編曲と指揮は、佐野の指名により、日本のビッグバンド・ジャズ界のベテラン、
前田憲男。レコーディング・エンジニアは、東芝EMIの元チーフレコーディングエンジニア、行方洋一が担当。いずれもこの種のレコーディングに技術と経験を積んできた2人。ビッグバンド形式のサウンドを収録するための最高の布陣が敷かれました。
参加ミュージシャンは、アルト・サックス =
平原まこと、テナー・サックス = アンディ・ウルフ、バリトン・サックス =
原田忠幸、トランペット =
数原 晋、ベース =
斉藤 誠、ドラム =
稲垣貴庸、ギター =
中牟礼貞則など、日本のジャズシーンを牽引してきた歴史的なミュージシャンたち。
50年代中盤から歌手として、映画スターとして活躍する雪村いづみは、来年デビュー60周年。佐野はそんな彼女を「戦後モダニズムの精神を最も純粋なかたちで生き抜いた女性」と語っています。
コラボレート楽曲「トーキョー・シック」は、今回のレコーディングのために佐野元春が書きおろしたダンサブルなスウィング・ナンバー。ここ最近、佐野は自らのラジオ番組で、戦後から昭和30年代のジャパニーズ・ポップスの特集を組むなど、当時の音楽にリスペクトを表明しています。楽曲「トーキョー・シック」について佐野は「両親が若かった頃や、雪村いづみさんが登場した時代に想いを馳せて書いた。戦後の復興期にあたって、人々を元気づけたのはこんな曲だったのではないか」とコメント。そしてその彼の思いはそのまま、3.11震災からの復興への願いと重なっていきます。
楽曲では、生粋の東京生まれである佐野元春と雪村いづみが、年の差を超えて、みごとなデュエットを聴かせます。雪村のヴォーカルは、70代とは思えない活気に満ちて、佐野の楽曲に彩りを添えています。音源は、50年代の雰囲気を再現しようというこだわりから、ステレオ・ミックスだけでなく、モノラル・ミックスでもリリース。オリジナル、モノ、インストゥルメンタルの3バージョンが、5月9日、iTunes sotoreにて配信されます。