1983年5月、
佐野元春は新たな音楽創作追求のために渡米。その直前の4月にリリースされ、自身初のチャート1位を獲得したのが初期作品のコンピレーション・アルバム『No Damage』。
単なるベスト盤ではなく、デビューから約3年間の劇的な成長と、そのベースにあった一貫した方向性が窺え、同時に“シングル”“ポップ・ミュージック”などに対しての佐野の考えや強い思い入れを感じ取ることができるという意味で、むしろコンセプチュアルなアルバムだったと言えるのではないでしょうか。
その発表から30年の時を経て、“永遠の元春クラシックス”とも称されるこのアルバムが11月27日(水)、2CD + DVDの豪華3枚組、完全生産限定仕様のアニヴァーサリー盤
『No Damage DELUXE EDITION』(仮題)としてリリースされることになりました。
CDは全曲最新リマスターを施した高品質CDのBlu-spec CD2。Disc1にはオリジナル『No Damage』の全曲を収録。Disc2には1982年9月からスタートした〈Rock & Roll Night Tour〉の、翌83年3月18日に行なわれた東京・中野サンプラザ最終公演でのライヴ音源から厳選した14曲を収録(初商品化)。そしてDisc3には、幻の映像作品と言われた「Film No Damage」を収録する予定。今作は1983年に製作・公開後、フィルムの存在が不明となっていましたが、一昨年奇跡的に発見されたことから、今年30年ぶりに全国公開。日本初とも言われる本格的ロック・ドキュメンタリー・フィルムが、今回完全デジタル・リマスター化され、初商品化となります。
さらに、初期活動をジャーナルな視点でまとめたブックレット(100P予定)を加えた、まさしく完全版的な内容。完全生産限定ということで、ぜひとも入手希望というファンの方は、早めの予約が賢明かもしれません。
※収録内容は予定のため、一部変更になる場合がございます。