<サンタナ 紙ジャケ第二弾>
*11月3日発売。完全生産限定盤。
*2010年デジタル・リマスター(DSDマスタリング)
*USオリジナルLP復刻(E式 / 内袋付) ※一部除く
*日本盤初版LP帯再現 ※一部除く
*オリジナルLPライナーノーツ
*LP発売時解説+新規ライナーノーツ(ウィリー長崎氏)
*歌詞・対訳付※以下のコメントはメーカー資料より。
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『太陽の秘宝』(SICP-2875)
1978年10月リリース。それまでのサンタナ・バンドの音楽面のリーダー的存在だったキーボードのトム・コスタ(1972年から参加)に代わり、クリス・ソルバーグ (Key & G)、クリス・ライム(key)が参加、メンバー・チェンジにもかかわらずサンタナ・サウンドは健在だ。当時の流行だったディスコ・サウンドが取り入れられ「ワン・チェイン」「ストーミー」そしてトラフィックのカヴァー「ウェル・オールライト」(ブラインド・フェイスのアレンジを使用)と3枚のシングルがカット、アルバム・セールスに反映しアルバム・チャートに長く留まりゴールド獲得。
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『マラソン』(SICP-2876)
1979年9月リリース。バンドのメンバーにキーボードのアラン・パスカ(ディラン、初来日時のメンバー)とリード・ヴォーカルにアレックス・リガートウッドが参加、アルバムは全曲サンタナ・バンドのオリジナル。「アミーゴ」「フェスティヴァル」「太陽の秘宝」に通じるR&Bの感覚を取り入れている。TOP40ヒット「ユー・ノウ・ザット・アイ・ラヴ・ユー」(35位)もありサンタナ・ファンには根強い人気がある。このアルバムのために日本ツアーを行っている。
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『ジーバップ!』(SICP-2877 / 写真)
1981年4月リリース。ハービー・ハンコックとのジャズ・アルバム「スイング・オブ・ディライト」のあと、バンドに戻ったカルロス・サンタナはポップ・ロック・フレイヴァーに溢れるアルバム制作に取り掛かった。前作の反省からか持ち前のラテン色を濃く打ち出しCBS後期作品のなかでも傑作アルバムである。ラス・バラードのカヴァー「ウィニング」(17位)、「センシティヴ・カインド」「チェインジ」「サーチン」に聴かれるシンプルでノリのよいサウンドに溢れたアルバムだ。全米LPチャート9位。ゴールド・ディスク獲得。
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『シャンゴ』(SICP-2878)
1982年8月リリース。シャンゴとはメキシコ語で猿という意味。オリジナル・サンタナ・バンドのキーボード、グレッグ・ローリーとイーグルスのプロデューサー、ビル・シムジクの共同プロデュース作品だ。シャープなポップ・ロック・サウンドをバンドに持ち込んで成功している。リード・ヴォーカルのアレックス・リガートウッドの曲作りに負うところが多く、アルバムの半分をアレックスが書いている。これまでのサンタナらしくはないが、日本でも話題になった「ホールド・オン」(15位)の大ヒットが生まれている。
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『ビヨンド・アピアランス』(SICP-2879)
*USオリジナルLP復刻(E式 / 内袋付 / カラーレベル)
1985年2月リリース。制作に7ヶ月を費やしたアルバムでプロデュースはピーター・アッシャーの秘蔵っ子、ヴァル・ガレイ、「ベティ・デイヴィスの瞳」を制作したウエスト・コースとの敏腕プロデューサーだ。シンセサイザー、ドラム・マシーンを多用したサウンドは当時好評で、「セイ・イット・アゲイン」をシングルカット。ジャケットの美しさとともに再評価してほしい作品である。
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『フリーダム』(SICP-2880)
1987年2月リリース。昔のメンバーが再結成したともいえるアルバムだ。サンタナを筆頭に、アルマンド・ペラーサ、オレスタス・ビラート、ロウル・リコーのラテン・パーカッション陣、ドラムスにはグレアム・リアーが戻り、ベースにアルフォンソ・ジョンソン、キーボードにはトム・コスタが復帰、リード・ヴォーカルにはバディ・マイルスという豪華なメンバー。サウンドもハイパーなポップ・サウンドよりラテン色を強調、伝統的なサンタナ・サウンドを聴かせている。
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『スピリッツ・ダンシング』(SICP-2881)
*日本盤未LP化のため新規帯制作
1990年6月リリース。1989年、結成20周年の記念アルバム「VIVA! SANTANA」のツアー後に制作した15枚目で最後のCBSでのオリジナル・アルバム。アルバムはアイズレー・ブラザーズ、カーティス・メイフィールド、オラトゥンジなどの曲のカヴァーで通常のサンタナ・バンドとは趣が違う音を聴かせ新鮮味を出している。サンタナのギターをフィーチャーしたヘヴィーな内容で依然としてこのバンドのストレート・フォーワードなロックへの姿勢を感じる作品だ。