ロンドンを拠点に、パリ、東京でも活躍する注目の女性アーティスト、
SHOKO初の音楽作品集
『When the sun will rise』が完成しました(2月23日発売)。
今回、彼女がコンセプト・ベースに選んだのは、自身が10代の頃から愛し続けいつも側にあった、1960年代フランスの文化、そして現代にある自分との距離感。
ヌーヴェルヴァーグ、
J-Lゴダールや
アンナ・カリーナ、モノクロに赤、海辺と森、南仏へのヴァカンス。あの頃、曇り空の下で、パリのバーや街角で流れていた音楽。街でさりげなく流れる音楽に、詞に、想像が膨らむ。ただ、楽しくて明るいだけでは満たされない若者の心。胸に秘めた熱い想い、伝わらない気持ち、もどかしい距離、懐かしい風の香り。それらを通過して、現代のSHOKOとしての今、自身が作品を制作する際いつも心の隅にある、「言葉や、目に見えるものが全てではなく、想いや気持ちは溢れ出るもの、伝わるもの。」というメッセージ。それらを通じた世界観を、自ら指揮をとって音楽を通じて表現しています。サウンド・プロデューサーとして
カジヒデキが参加。
イラスト、ドローイング、写真、デザイン、インスタレーション、パフォーマンスなど、さまざまな活動を行なう彼女だけに、自身によるイラスト活かした12Pアート・ブックやポストカード、缶バッジ、ステッカーをパッケージするなど、アーティストとしての彼女の魅力を存分に知ることができる作品となっています。
また今作について、
小西康陽、
小山田圭吾、カジヒデキといった錚々たる面々も以下のようなコメントを残しています。
【小西康陽】エヴリシング・バット....
ではなくて
ザ・ガール・ウィズ・エヴリシング、
という言葉を思い浮かべました。
才能も、
チャーミングなルックスも、
透明な声も、
ハンサムなボーイフレンドも、
彼女は何もかも持っているはずなのに、
その歌はどこか切ない。
いつか、ぼくも何か一緒に作ってみたいです。
【小山田圭吾】彼女の描くフェミニンで、どこかユーモラスな雰囲気のキャラクターは、何か柔らかい感触を与えてくれます。
【Hideki Kaji】SHOKOさんの中で楽曲それぞれのイメージがしっかりとあったので、僕は出来る限りそのイメージに近い曲作りをし、アレンジをしていく事を心がけて制作をしました。
そのイメージは1960年代に活躍したフランスの女性シンガーソングライター、フランソワーズ・アルディや、女優で歌も歌ったアンナ・カリーナの楽曲に聴かれるような、どこか翳りのあるアンニュイな曲、ダークさの中に強いパッションを秘めているような曲。そして彼女のフェイヴァリットでもあるヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコや、レディオヘッドやコールドプレイのような繊細なロック感も、アレンジをしていく上でイメージしていきました。それはまさに、激しさと上品さ、混沌としたパワフルさと可愛さ、ダークさポップさが絶妙なバランスで入り混ざる彼女自身のアート作品と共通する世界のようにも思います。そんな「可愛さ」という意味で、ベル・アンド・セバスチャンやファイストなどの雰囲気に近いアコースティック・タッチの楽曲も制作しました。それぞれの曲に対し、彼女自身のこだわりが細部にまで行き届いたと共に、様々な声色で歌いこなしたので、レトロな風味且つ、現代的でクールな素晴らしい作品に仕上がったと思います。
【アルバム情報】
※2月23日発売
『When the sun will rise』(DDCB-12035 税込3,000円)
[収録曲]
01.In the darkish city
02.The Silence
03.No words between us
04.Everything by change
05.Mizuiro
06.Soon, you will know it
07.When the sun will rise