アコースティックを基調としつつ、メロトロンやアナログ・シンセ、サンプリング・ノイズもコラージュする、繊細で幻想的な音空間が耳の肥えた音楽ファンから絶大な支持を得ていた、米ヴァージニア出身のバンド、
スパークルホース(Sparklehorse)。中心人物としてバンドを支えたマーク・リンカス(Mark Linkous)が3月6日、自らの命を絶ち死去しました。マークの家族は同日、「我々の親愛なる友人、家族の一員であるマーク・リンカスが本日、自らの命を絶ったというニュースをみなさんと分かち合わなくてはならないことをとても悲しく思います」との声明を発表。正確な年齢を明らかにしていなかったマークですが、47歳だったと言われています。
スパークルホースは、マークの実質的なソロ・プロジェクトで、1995年にアルバム『Vivadixiesubmarinetransmissionplot』でデビュー。以後、
『グッド・モーニング・スパイダー』(1998年 / 写真)、
『イッツ・ア・ワンダフル・ライフ』(2001年)、『Dreamt for Light Years in the Belly of a Mountain』(2006年)というオリジナル・アルバム4枚を発表。
レディオヘッドや
R.E.M.などがツアーのオープニング・アクトに起用するなど、多くのアーティストからも賛辞を受けていた存在です。
最近はニュー・アルバムを制作中と伝えられており、またお蔵入りとなっていたデンジャー・マウスとのコラボ作『Dark Night Of The Soul』が今夏に公式リリースされると発表されたばかりでした。心よりご冥福をお祈りします。