今年で活動30周年を迎え、全国ツアー真っ最中の
スターダスト・レビューが、5月28日(土)東京・中野サンプラザでの公演中に、集まった満員のファン2200名による30周年を祝うサプライズの祝福を受けました。
<30th Anniversary Tour「30年30曲(リクエスト付)」>と題された全国ツアーの中、この日の会場に集まったファンから、「HAPPY BIRTHDAY」の合唱と、バースデイケーキがプレゼントされました。記念のケーキはメンバーと親交のある、笑福亭笑瓶がサプライズでステージ上に運んできて、メンバーは感激。笑瓶は25周年記念コンサートの時もサプライズでステージに登場しメンバーを激励した経緯もあり、「こんどは35周年で会いましょうと」告げました。
思い出深いものとなったこの日の公演では、スタレビは代表曲「夢伝説」「木蘭の涙」などを含む30曲を披露、3時間45分にも及ぶロング・ステージとなりました。一体感を伴った熱いライヴの合間には、ヴォーカル&ギターの根本 要が爆笑トークに花を咲かせる場面もあり、終始笑顔と和やかなムードに包まれていました。しかし、この日を含む今回の全国ツアーの裏には、スタレビが胸に抱いた想いと決意が隠されていた模様。
今年2月23日にリリースされた30th Anniversary DVD
『年めくり30年30曲』を携えて、2月27日の神奈川県・ハーモニーホール座間からスタートし、全国80公演以上が予定されていれていた今ツアー。しかし、3月11日の東日本大震災の影響で、盛岡、仙台を含む7会場の公演が、延期を余儀なくされることとなってしまいました。
そんな中で、ツアーが終了する来年4月まで全国を廻っていくという強い意思のもと、続行への決意を固めたメンバーはその意気込みを、「全国ツアーが始まったばかりの最中、ツアーで何度も訪れている街の、日に日に明らかになる惨状、しかもその街で避難生活を余儀なくされている皆様が多数いらっしゃるという状況で、僕たちはこのままツアーを続けるべきかどうか、真剣に悩みました。しかし僕たちミュージッシャンは歌うことしかできません。だから、歌うことで僕らの大好きな街のために何かできるのであれば、“全国に歌いに行こう”という結論に達しました。スターダスト・レビューは、これから一年かけて“震災復興支援”のメッセージの下、全国を廻ります」と述べています。
奇しくも、この記念すべき30年のアニバーサリー中に起こってしまった史上最悪の惨劇。しかし、いつもファンを想い、ファン・サービスを常に忘れないスタレビは、震災で延期になった会場へもできるだけ早くコンサートをしに行きたいと切実に願っているそう。根本 要は「震災で延期になった地区の公演も決定しました。被災地で我々がどう受け入れられるか不安もありますが、絶対になにかを伝えることができると信じています」とコメントしています。
このツアーの次回公演は、6月11日(土)の長崎公演。その後、福岡、茨城・龍ヶ崎公演と続いて行く予定。詳しくはオフィシャル・サイト(
www.s-d-r.jp)をチェックしましょう。