瞬く間に読者の心を捉えた『テンペスト』(角川書店刊行)が、舞台化、NHK BS時代劇でのドラマ化を経て、沖縄返還40周年を迎える2012年ついに『劇場版テンペスト3D』として1月28日(土)より全国公開! これに先駆け、1月14日(土)より先行上映中の本作の舞台、沖縄にて、
仲間由紀恵が演じる主人公“真鶴/孫寧温”に思いを寄せる薩摩藩士“浅倉雅博”役の
谷原章介と、寧温に何かと世話を焼く“おばぁ”役の
平良とみが登壇し、舞台挨拶を行ないました。
沖縄通で知られる谷原はその魅力を大いに語り、「日本の中の龍のような沖縄から全国へと発信して、大ヒットしていただきたい」と映画をアピール。また、撮影時は共演者の塚本高史とゲームをして過ごしていたというエピソードを披露し、会場の笑いを誘う一幕も。
フォトセッション後は急きょ平良がウチナーグチ(沖縄の方言)で映画の魅力を熱くコメント。谷原はその言葉を熱心に聞き入っており、方言は分からないながらも「心は通じました」と笑顔を見せていました。
<谷原章介からのコメント>
僕が最初に真鶴・寧温と冒頭出会うシーンがあるんですが、沖縄の、琉球の空の美しさ、大地の美しさ、そして寧温という少女の志の高さ、美しさに心惹かれまして。それからずっと幕末を過ぎて思い続ける、そのきっかけとなるシーンが大好きなんです。それを見れば、なぜ浅倉が寧温を好きなのか分かると思います。
琉球を舞台に、琉球人の視点で、仲間さん演じる真鶴・寧温がいかに女性として琉球を愛し、琉球の民を愛し、国をどう思って地に足をつけて踏ん張ったかっていう女の生き様が描かれている。この辰年にふさわしい作品。日本の中の龍のような沖縄から全国へと発信して、大ヒットしていただきたい。どうか皆さんのお力で、この作品を愛される作品にしてやってください。
<平良とみからのコメント>
映画を3Dで観ましたが、その迫力ったらもう、悲鳴を上げてしまいました。自分がオーッと出てきたので、年甲斐もなく大きな声で「ウオーッ」って。その驚きようは大変でした。こういうスケールの大きい、また、時代的な背景を映した映像、どれも素晴らしく、こんな映画に出していただいて、本当に役者をしていて良かったなと思います。ああいう激動の中にいても、女だてらに国を思う、真鶴の人間愛の強さに惹かれました。心の優しい人間の愛。人の命を、人を愛する心ですね。そして、どんな苦境があってもしたたかに生きていく根性があるところ。そういうところが一番いいところだと思います。
私も60年芝居をしていますが、こんなスケールの大きい映画に出たことがないし、琉球と中国と日本本土をテーマにした歴史モノは初めてなんですよ。こういう映画に出していただいて、うれしいです。ずーっと芝居をしてきて、良かったなと思います。
■『劇場版テンペスト3D』
出演:仲間由紀恵、谷原章介、塚本高史、高岡早紀、GACKT、奥田瑛二ほか
配給:角川映画
2012年1月28日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
※沖縄先行大ヒット上映中
(C)2011「劇場版テンペスト3D」製作委員会