ビーチ・ボーイズが1966年に発表した傑作アルバム『ペット・サウンズ』に続くアルバムとして録音されていたものの、結局お蔵入りとなってしまった幻のアルバム『スマイル』が、11月2日（海外11月1日）、ついに公式リリースされることが決定！

　『スマイル』は、当時の所属レーベルとの訴訟騒ぎ、音楽的進化を遂げて変ってゆくビーチ・ボーイズに対する批判的な声、さらにこれらさまざまなプレッシャーで、楽曲制作のほとんどを手がけていたメンバーのブライアン・ウィルソンが精神のバランスを崩してしまうなど不幸が重なり、結局発売計画が中止された幻の作品。

　2004年にはブライアン・ウィルソン名義で、ヴァン・ダイク・パークスやワンダーミンツとの共同制作のもと、彼のソロ・アルバムとして37年ぶりに発表されましたが、今回はバンドのオリジナル・セッションとなります。

　本作は3種類のフォーマットでリリース。スタンダード盤（1CD / TOCP-71112）は、1967年当時に意図されたスタイルに可能な限り近い形で編集された音源が収録され、CD2枚組の『デラックス・エディション』（TOCP-71113-4）、さらにCD5枚+LP2枚+シングル2枚＋豪華ブックレットが収められた完全初回限定盤の『スマイル　コレクターズ・ボックス』（TOCP-71185-9）にはレコーディング・セッション時のハイライトや、デモ・トラック、ミックス違いなど『スマイル』の内容をより掘り下げた貴重な音源が収録されます。

　今年結成50周年を迎えるビーチ・ボーイズの遂に封印をとかれた、ロック史上最も有名な未発表アルバム。すべてのロック・ファン必聴のアルバムです！

　なお、ビーチ・ボーイズ日本公式サイト（emij.jp/beachboys）では、『スマイル』全世界リリースを記念して、ビーチ・ボーイズ楽曲人気投票をスタート。彼らのオリジナル・アルバムから厳選した名曲50曲の中からの人気投票で、2010年11月30日まで実施されています。