東京交響楽団 2018/02/20掲載(Last Update:18/02/21 17:12)
東京交響楽団が日本のプロ・オーケストラとしては初のVR(仮想現実)アプリを制作。指揮者、オーケストラ奏者(3ヵ所)、客席の計5つの視点で、
ビゼー『カルメン組曲』から「前奏曲」(約1分半)、
モーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』から「序曲」(約5分)を360度動画で体感できる同アプリは、3月7日(水)に神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで開催される〈ファンタスティック・オーケストラ〜みんなで集えるコンサート〜〉の開演前にホール内ロビーにてチケット購入者のみ体験可能となっています(リリースアプリではありません)。
ミューザ川崎シンフォニーホールを拠点とする東京交響楽団は、コンサート活動に加え“川崎市フランチャイズ・オーケストラ”として市内各施設でアウトリーチ活動を展開。このVRアプリは、文化庁委託事業“平成29年度戦略的芸術文化創造推進事業”の〈フランチャイズ・オーケストラを中心とした市民のクオリティ・オブ・ライフの調査と向上のための事業〉の取り組みのひとつ。ことに福祉施設のワークショップにおいて、コンサート会場への移動が困難な人でもオーケストラやコンサートホールの空間を体験可能とすべく、株式会社パートナーズの制作協力により実現。
アプリ開発を手掛けたパートナーズ・加藤広隆は「このVRアプリの特殊な点は、ひとつの曲が流れている間に、曲も動きも途切れることなく5ヵ所を自由に行き来できること。また、コンテンツ内に別のカメラがいっさい映りこまないような制作上の工夫をしており、それゆえのすっきりとした見栄えの良さも特徴です」とコメントしています。