シンセサイザー・ミュージックの第一人者にして今年で84歳を迎える鬼才コンポーザー、
冨田 勲。彼が初期に制作した音源をコンパイルする
『オホーツク幻想』(SACD Hybrid COGQ-89 3,000円 + 税)が、冨田作品再構成 / サラウンド化プロジェクト“ISAO TOMITA プロジェクト”の最新作として3月23日(水)に発売されます。
『イーハトーヴ交響曲』や
『展覧会の絵 ultimate edition』『スペース・ファンタジー』に続いてリリースされる本作には、『イーハトーヴ交響曲』でも窺うことができる宮沢賢治への憧憬を具現化した「オホーツク幻想」や「銀河鉄道の夜」、ラヴェル楽曲「マ・メールロワ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」といった1970〜80年代に制作された音源をサラウンド収録。ことに「銀河鉄道の夜」は1,000万円(当時)のMOOGシンセサイザーを入手して制作に臨んだという最初期楽曲のひとつとなっており、歴史的価値も高い内容です。
カヴァー・アートは、“ISAO TOMITA プロジェクト”シリーズではおなじみとなっている「DOMMUNE」(
www.dommune.com)代表、
宇川直宏が冨田との対話を基に制作。「賢治は、北へ行けばトシの魂に会えると、樺太の日本最北の地まで樺太鉄道に乗って行った。賢治にはオホーツクの海はあまりにも広大だった」と冨田自身が語る楽曲イメージをヴィジュアル化した宇川は、「“銀河鉄道”は更に見たことのない遠くの世界へ行こうとしています」とコメントしています。
■2016年3月23日(水)発売
冨田 勲
『オホーツク幻想』SACD Hybrid COGQ-89 3,000円 + 税
[収録曲]
01. オホーツク幻想(冨田 勲)
02. 亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
マ・メール・ロワ(ラヴェル)03. 眠れる森の美女パヴァーヌ
04. 夜の森に迷った一寸法師
05. パゴダの女王レドロネット
06. 美女と野獣の対話
07. 妖精の園
銀河鉄道の夜(冨田 勲)08. ケンタウルス祭の夜〜天気輪の柱〜白鳥の停車場〜水晶の砂の川原〜鳥捕りのおじさん〜さそりの火