終わった愛の“その後”、切なく美しい愛の感情漂流が描かれた
辻 仁成監督最新作、映画『その後のふたり』が来年の2月9日(土)より渋谷アップリンクでロードショー(全国順次)。予告編も公開されています。
──15年もの長きにわたり、公私ともにドキュメンタリー製作をつづけてきたカップルの映画監督、純哉と七海は、創作上の意見の食い違いから交際を終わらせた。七海は東京に残り、純哉は新しい創作のヒントを求めてパリに渡った。七海の提案で、二人は自分たちを素材として“別れたカップルのその後を追いかける”ドキュメンタリーの制作に踏み切る──。
「自分たちで資金を集め、自分たちで運営管理する映画を作ろう」という辻の呼びかけのもとスタッフを集め、制作へと至ったという『その後のふたり』。15年もの時を同じく過ごしたカップルを絶妙の距離感で演じているのは、
坂井真紀と、監督である辻 仁成その人。その他のキャストには、放送作家の
倉本美津留、舞踏家の伊藤キム、現代アート集団 Chim↑Pomのエリイ、そしてフランス勢は映画監督
ジャック・ペランの元パートナーで映画プロデューサーのシャンタル・ペラン、
リュック・ベッソン監督作品などの撮影監督であるジェラール・ステランなど、個性的な顔ぶれが参加。パリと東京、四季を通して撮影された二つの街の風景が別れた男女の心を縁どる様を、さらに彩っています。
渋谷アップリンクでは本作の公開を記念し、初日となる2月9日(土)から14日(木)までの6日間は連日イベント付き上映(前売2,500円 / 当日2,800円)に! 映画上映後、出演の坂井真紀、倉本美津留、また監督と親交の深い
田口ランディ、
江國香織、
堂珍嘉邦などスペシャル・ゲストを招いて、辻 仁成とのトークショーを開催。チケット予約、スケジュールなど詳細はオフィシャル・サイトでご確認を。
なお、1月22日には、映画の後日譚である小説版『その後のふたり』(発行:アップリンク / 発売:河出書房新社 / 税別1,300円)が発売。映画のラストシーンからの「その後」を描きつつ、なぜふたりはこれほどまでに愛し合う関係になったのか、なぜ七海は東京に残り、純哉はパリに渡ったのか、映画では語られなかった、ふたりの衝撃の秘話が打ち明けられているとのこと。