韓国のガールズ・グループ、クレヨンポップ(CRAYONPOP)が、11月15日に来日。Zepp Diver Cityにてイベント『POPCORN in Tokyo』を開催した。
クレヨンポップは、2012年にデビューしたグンミ、エリン、ウェイ、チョア、ソユルからなる5人組。今年、彼女たちは、キャッチーな“パパパ” のコーラスが光るナンバー「Bar Bar Bar」が大ヒット。白いヘルメット姿でジャンプする“直列5気筒ダンス”が話題をさらい、数々の音楽チャートで1位を獲得し大ブレイクを果たした。イベント前日に韓国で行なわれた〈メロン・ミュージック・アワード〉でもホットトレンド賞を受賞するなど、まさに大注目のグループである。
イベントの前に行なわれた記者会見では、「世界中で人気を集めるようになっても、初心を忘れずにがんばりたい」とリーダーのグンミが笑顔で語った。満員の観衆を集めたイベントは、クレヨンポップのライヴだけでなく、日本のアイドルもゲスト参戦。バクステ外神田一丁目が、PSYの「江南スタイル」をパフォーマンスし会場を沸かせイベントがスタート。続いて、9組のK-POPカヴァーダンス・チームが登場し、次々と個性豊かなステージを見せていく。
そして、この日の日本からのメインゲストとして、
アップアップガールズ(仮)が出演。K-POPカヴァーダンス・ユニット、UFZSとしても活動する彼女たちは、クレヨンポップが今年3月に来日した際に、Gyao!の配信番組『女性自身Channel K☆STAR LOVERS』でクレヨンポップの楽曲「Dancing Queen」をダンスバトル共演した繋がりがある。約8ヵ月ぶりの再会がライヴでの共演ということでアプガのメンバーにとって感慨深いものがあったのは間違いない。
彼女たちは、UFZSとしてクレヨンポップのナンバーを2曲パフォーマンス。まずは、白いヘルメットを被った
仙石みなみ、
古川小夏、
佐藤綾乃、
佐保明梨、
関根 梓の5人が「Bar Bar Bar」を披露。サビの“直列5気筒ダンス”では、本家を越える勢いの打点の高いジャンプを見せる。続いて、仙石、古川、佐藤、
森 咲樹、
新井愛瞳の5人が 「Dancing Queen」をイキイキと笑顔で踊りまくる。UFZSは、ダンスのみのパフォーマンスということで、彼女たちの踊りのスキルが明確に分かるのも魅力。また、メンバーにとっても、いつもと違うダンスに触れることで表現力が広がる良いきっかけにもなっている。
続けざまに彼女たちは、アップアップガールズ(仮)として「アッパーカット!」「チョッパー☆チョッパー」というキラーチューンを歌い踊る。クレヨンポップのファンが大多数を占める中でも、観客を惹きつけようとパワーをみなぎらせ全力のパフォーマンスを繰り広げた。
その後、クレヨンポップがステージに登場し、「Bar Bar Bar」「Bing Bing」「Saturday Night」といった、コミカルさのあるポップなダンス・チューンを披露。また、バラード曲「I’m Beautiful」では歌の実力も見せ、さらには「Dancing Queen」で盛り上がるなど、フレンドリーな空気いっぱいのライヴを見せてくれた。クレヨンポップは日本での活動を本格的にスタートさせる予定もあるとのことで、これからの動向にも要注目だ。(文 / 土屋恵介)
【イベント終了後のアップアップガールズ(仮)のコメント】
「すごく緊張したけど、楽しかったです。正直、アウェイだろうなとは思ってたんですけど、カヴァーダンスでクレヨンポップさんのファンの方が掛け声を入れてくれたり、自分たちの曲でも想像してた以上に盛りあがってくれて嬉しかったです」(古川小夏)
「(カヴァーダンス・イベント)〈DREAM ON!〉とは全然違った感じで、“本人を見に来てる”って空気が伝わってきて、だから余計に緊張感があったんです。でもアウェイな空気も好きだし、思ってた以上に反応もあってホッとしました。何より、楽しんでできたのが良かったです」(佐藤綾乃)
「アプガもコミカルなダンスが多いけど、クレヨンポップさんは、また違ったダンスなんですよ。リハーサルのときから楽しくて。まじめにふざけるみたいで(笑)。〈Bar Bar Bar〉の、もも上げで走る振りがすっごく楽しかったです(笑)」(佐保明梨)
「〈Dancing Queen〉をクレヨンポップさんとバトルした動画を見てくれた人もいるんじゃないかなと思って、そういうプレッシャーもあったんです。でも、もちろんちゃんと踊ろうというのはあったんですけど、それ以上に純粋に楽しく踊れました」(森 咲樹)
「これまでもいろいろK-POPのカヴァー・ダンスをやってきたんですけど、クレヨンポップさんのダンスはコミカルで動きが楽しいのが多くて、私的にはとてもやりやすかったです。そのあとアプガの曲をやったら、クレヨンポップさんのファンの人も盛りあがってくれてすごく嬉しかったです」(仙石みなみ)
「〈Dancing Queen〉は、踊りながら表情がコロコロ変わるので、そこに注意しました。ファンの方も温かく迎えてくれたなって。(“アプガのときよりイキイキした 表情だった”というメンバーからのツッコミに)UFZSはカヴァーなので、お手本があってその人になりきるじゃないですか。でもアプガは自分なので、自分を出すからそうなっちゃうんだと思います(笑)。(“UFZSの経験を導入したらアプガでの表現力もアップするのでは?”の問いに)あ、そうか(笑)。でも、楽しいと思うことは大事ですね。楽しめば良いんだなってことを今回学びました」(新井愛瞳)
「〈チョッパー☆チョッパー〉のコール&レスポンスのときに、クレヨンポップさんのファンの女性にマイクを向けたら笑顔になってくれたんです。自分たちから気持ちを出していけばちゃんと応えてくれるんだなって思いました。UFZSは学ぶことも多いので続けていきたいです。将来的には、ただカヴァーするだけじゃなく、そこに自分たちらしさが入れられれば良いなって思いました」(関根 梓)