2009年1月28日にデビューしたAKB48の派生ユニット「渡り廊下走り隊」。現在AKB48のセンターを務める渡辺麻友を中心とする、AKB48から2番目の派生ユニットとしてデビューし、4人から5人、5人から7人と形態を変え、さらにメンバーのたび重なる移動を経験した激動のユニットが遂に5年の活動を経て活動に幕を閉じることに。そして12月25日（水）にはベスト・アルバムのリリースが決定。

　秋元 康のプロデュースのもと、学校生活をコンセプトに当時中学生・高校生だった渡辺麻友・多田愛佳・仲川遥香・平嶋夏海の4人で編成、2009年1月にシングル「初恋ダッシュ / 青い未来」でデビュー。アイドルという枠にとどまることなく、ちょっとひとひねりのきいた底抜けに明るい楽曲と、コミカルでかわいいダンスに、幅広い層からの人気を集めた彼女たち。

　特筆すべきは、一時AKB48を解雇された後、研究生として再スタートした菊地あやかを加えた5人でリリースした4thシングル「アッカンベー橋」がオリコンランキング1位（3月29日付）を記録したこと。これはAKB48の派生ユニットとしては初の快挙。さらに1stアルバム『廊下は走るな！』は、オリコンランキング4位を獲得しています。

　そんな渡り廊下走り隊は2011年、さらに進化。AKB48から小森美果、岩佐美咲の2名を加え、ラジオ限定ユニット渡り廊下走り隊7を結成。ニッポン放送で同名のレギュラー・プログラム「渡り廊下走り隊7（セブン）」と連動した国生さゆり with おニャン子クラブのカヴァー・シングル「バレンタイン・キッス」は当時20万枚のセールスを獲得しました。

　国民的妹分ユニットとしての個性豊かなキャラクターが集まったアイドルユニットとして人気を集めたものの、2012年1月にリーダであった平嶋夏海がAKB48 / 渡り廊下走り隊の活動を辞退することを発表。続く新メンバーとして平嶋夏海と親友関係にあったAKB48の初期メンバー〜元SDN48の浦野一美が加入し、「少年よ、嘘をつけ！」をリリースしました。

　デビューから現在までのオリコンランキングにおいては、派生ユニットによる連続トップ10入り記録を11作連続で更新し続けている渡り廊下走り隊。これは、ミニモニ。が持っていた“グループ内ユニットによるTOP10入り”記録を塗り替えるもの。シングル・アルバムの累計売上枚数は100万枚を超えます。

［渡辺麻友 コメント］
ワロタ（渡り廊下走り隊）は、すごく居心地がよくて、自分が自分らしくいられる楽しい場所でした。・・・メンバーが変わったりとかいろいろ あったことも含め（笑）、たくさん成長できた場所だったなって思ってます。ワロタのこと、忘れないでください！

［多田愛佳 コメント］
強いていえば私の青春ですね。すごい色々物語があったっていうか、内容が濃い（笑）。私なんて『金スマ』に出たいって今でも思っています （笑）

［仲川遥香 コメント］
解散は寂しいことですけど、これからは違う場所で、みんなの今までとは違う成長した姿を見られるのを楽しみにしてほしいなって思います。

［平嶋夏海 コメント］
私が活動をお休みしていた間も、ワロタ（渡り廊下走り隊）のことはテレビで見てたし、出ている雑
誌をコンビニでちょっと前のほうに出したりして応援するくらい好きなユニットです（笑）AKBが仲間ならワロタは姉妹。そういう仲の良さを ファンの人も愛してくれていたんじゃないかなって思います。