末期のすい臓がんと診断されながらも、力強くロックし続けるギタリスト、
ウィルコ・ジョンソン(元
ドクター・フィールグッド)が、残された貴重な時間を割いて
ザ・フーのヴォーカリスト、
ロジャー・ダルトリーと、共演アルバム
『ゴーイング・バック・ホーム』を制作。日本盤のみSHM-CD仕様にて、4月2日(水)に発売されました。
本作では、ウィルコがドクター・フィールグッドなどのバンド在籍時や、ソロで活動していた時代の往年の名曲、10曲をリメイク。さらに、
ボブ・ディラン「窓からはい出せ」のカヴァーが収録されています。
2013年11月、およそ1週間でレコーディングされた『ゴーイング・バック・ホーム』。セッションにはウィルコがほこる、先日の来日公演にも同行したツアー・バンドの面々(
ブロックヘッズのベーシスト、ノーマン・ワット・ロイ、ドラマーのディラン・ハウ[
イエスの
スティーヴ・ハウの息子])に加え、元
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ〜
ザ・スタイル・カウンシルのキーボーディスト、
ミック・タルボットらが参加。
「最高の1年だった。俺の人生は10月には終わってしまうはずだったのに、こうしてロジャーとレコーディングすることができた。1969年にザ・フーを観たとき俺は大学生だった。彼は俺にとって紛れもなくスターだったんだ」とウィルコ。そして、「このアルバムは俺の誇りだよ」と語るダルトリーは、『ゴーイング・バック・ホーム』の売上げから得る印税を、10代の癌患者のために寄付するとのこと。
(Photos: Lawrence Watson)