今年、デビュー35周年を迎える
山下達郎。約8ヵ月ぶりとなる待望のニュー・シングル「希望という名の光」(WPCL-10776 税込1,000円)が4月14日に発売。タイトル曲は、
ナインティナインの
岡村隆史と
松雪泰子が主演をつとめる映画『てぃだかんかん -海とサンゴと小さな奇跡-』(4月24日より全国公開)主題歌に決定しています。
世界初で養殖サンゴの移植・産卵を成功させた金城浩二氏の感動の実話をベースに、『デトロイト・メタル・シティ』で知られる
李闘士男監督により映画化となった『てぃだかんかん -海とサンゴと小さな奇跡-』。今回、山下達郎が主題歌に決定の背景には、もうひとつの“小さな奇跡”が……。
山下達郎の楽曲には、「BIG WAVE」など夏の定番とも言える夏の海をイメージさせる曲も多く、1980年代にANAの沖縄キャンペーン・ソングとして制作された「高気圧ガール」「踊ろよ、フィッシュ」などがありますが、意外にも本人が沖縄でライヴを行なったのは、なんと6年前のツアーが初。
昨年行なわれた全国ツアーでは、当初スケジュールには入っていなかった沖縄が追加公演という形で急遽実現。山下達郎の沖縄再訪に、沖縄のファンだけではなく、地元メディアもヒートアップし、5月1、2日のライヴ当日に向けてラジオでは連日、達郎ソングがオンエアされていたとか。
……偶然にも、そんなタイミングに、李監督はじめスタッフは、撮影前のロケハンで沖縄入り。曇天だったその日、なかなか最適の海岸が見つからない焦燥感が蔓延するロケバスの中、カーラジオから流れてきたのは、山下達郎「ヘロン」。そのとき、車窓から見えた海岸に太陽が差し、美しい風景が目の前に! 直感的に李監督はその海岸をメイン・シーンに使おうと閃き、実際にこの「読谷村・楚辺海岸」は主人公が希望の光を見出し、家族の絆を確かめ合う大事な場面の舞台に。そして、この映画の主題歌には、李監督はじめスタッフ誰しもが「山下達郎しかない!」と思い至り、願かけとばかりに連日、山下達郎をBGMに撮影が行なわれました。
だめもとでもオファーをしてみようと、プロデューサーから山下の事務所に打診をしたところ、脚本を読んだ山下本人が感動の物語を気に入り書き下ろしを快諾! 映画の最後に希望が欲しいというオーダーに対して、早速曲作りにとりかかり、誕生したのが「希望という名の光」!
山下達郎が音楽活動35周年を迎える2010年の第1弾リリースにして、
「ずっと一緒さ」「僕らの夏の夢」に続くバラード三部作の完結編となる「希望という名の光」。映画のラストに響きわたる珠玉のバラードが、より一層深い感動を呼び覚まします! 注目!
<監督:李闘士男からのコメント>
「試練と希望の狭間で懸命に生きる主人公を見つめる雄大なバラードだと思います。エンディングテーマ曲なんですが、映画を締めくくる役割というよりも、まだまだ続く主人公たちの未来への歩み、夢や希望といったものが永遠のものになったように感じます」
<山下達郎からのコメント>
「実話に基づく映画ですので、いつも以上に物語に寄り添うメロディーをと心がけました。また、主人公の無垢な魂を無条件に励まし続ける妻という、気高い夫婦愛への賛歌として、そこに荘厳さや重厚さも加えられたらと願いつつ作りました」
※4月14日発売
山下達郎「希望という名の光」
(WPCL-10776 税込1,000円)
01. 希望という名の光
02.(タイトル未定)
03. 希望という名の光(Original Karaoke)
04.(タイトル未定)(Original Karaoke)
※4月24日全国公開
『てぃだかんかん -海とサンゴと小さな奇跡-』
監督:李闘士男
脚本:鈴木聡/林民夫
プロデュース:春名慶
出演:岡村隆史、松雪泰子、吉沢悠、國村隼、長澤まさみ(友情出演)、渡部篤郎(特別出演)/原田美枝子
これは――
夢に向かってまっすぐに走る男と
キラキラした彼を見守る妻の10年を描いた真実の物語
子供のころから海の生き物にしか興味のなかった金城健司(岡村隆史)は、幼なじみの由莉(松雪泰子)との結婚を決意し、故郷である沖縄に帰ってきた。母の大反対を押し切り結婚し子供にも恵まれ、なんとかレストラン事業を軌道に乗せた矢先、「店を全部やめて、サンゴを再生する」と仲間たちに宣言する。
久しぶりに潜った沖縄の海は、開発や温暖化の影響を受け悲鳴をあげていた。海の生き物の多くが棲息するサンゴ礁は30年前に比べて90%も死滅していたのだ。「あの美しかったサンゴの海をもう一度愛する由莉に見せてやりたい」その一心で立ちあがった金城は、サンゴを養殖し、海に移植するという大胆で途方もない作業に挑む。しかし、専門知識も資金もないサンゴ移植活動はけっして順風満帆なものではなかった…。それでも愛する妻と家族、そして仲間たちの支えのもと、いくつもの困難を乗り越えていく。
(C)2010『てぃだかんかん』製作委員会/制作プロダクション:リーライダーす