世界のクラシック音楽シーンを席巻! “開いた口がふさがらない”ほどの圧倒的な演奏で、聴衆を驚愕と感動の渦に巻き込むピアニスト、
ユジャ・ワン(Yuja Wang)。いよいよ東京・サントリーホールでのリサイタルが、4月21日(日)に迫ってきました(19時開演)。
そんななか、彼女をモデルにしたという一冊の小説が出版され、話題となっています。スイスの作家、エティエンヌ・バリリエ著の『ピアニスト』(鈴木光子=訳 / アルファベータ)。
ある中国人の若手美人ピアニストが、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭で行なったリサイタルをめぐり、2人の相反する音楽評論家がネット上で意見をぶつけていく、というストーリーです。
じつはこの“ある中国人ピアニスト=メイ・ジン”のモデルこそ、著者自身があとがきで明確にしているとおり、ユジャ・ワンなのです。
東洋人にクラシック音楽が理解できるのか。美人ピアニストの演奏を、眼を閉じて聴いても感動できるのか。そして、そもそもクラシック音楽とは何なのか。クラシック音楽は最高の芸術なのか。さまざまなな問いを投げかけ、実在の演奏家たちの名前が飛び交う刺激的な小説は、クラシック・ファン必聴の一冊です。
ぜひ、この『ピアニスト』を読んで、コンサートで実際に彼女の演奏を聴いてみてはいかがでしょう?
なお、ユジャ・ワンは6月にはシャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのツアーで再来日することになっています(6月27日 東京・サントリーホールほか)。