若手ピアニストのリーダー的存在、
ユンディ・リ(Yundi Li)がEMI Classicsと契約しました。ワルシャワで開催された第14回ショパン国際ピアノ・コンクールで最年少優勝を果たし、これまでドイツ・グラモフォンからアルバムをリリースしてきたユンディ。実力はもちろん、端正なルックスでも絶大な人気を誇るピアニストです。
ショパンの生誕200年となる2010年、EMIへの移籍第1弾となるアルバム『ショパン:ノクターン全集』(TOCE-56296 税込3,200円)が3月10日にリリースされる予定です!
ユンディは中国の重慶市出身。その地でアコーディオンを学び、5歳の時にコンクールで優勝。7歳でピアノに転向し、中国屈指のピアノ教師、ダン・ツァオ・イに師事しました。
ショパン・コンクール優勝を機に国際的ステージに登場してからというもの、ユンディはヨーロッパ、アジア、米国をまわり、リサイタル公演やオーケストラとの共演の経験を積んできました。その緻密で透明感のある演奏、流れるような指運び、果てしない情熱は、評論家からも高く評価されています。
彼の魅力と芸術性は幅広い年齢層の聴衆を魅了し、とくに故郷の中国では若者から“ピアノ王子”として愛されている国民的アーティスト。中国大使としてワシントンD.C.で客演、胡錦濤国家主席の官邸で行なわれた香港返還10周年式典にも招かれて演奏しています。
このたびユンディは、さらなる高みを目指し、自分の可能性を追求して新しい聴衆に届く演奏を実現したいという強い思いからEMI Classicsへの移籍を決意しました。
2009〜2010年のシーズンにはワルシャワにてショパンの誕生記念コンサート(3月1日)、日本、香港、ベイルート、アイントホーフェン、ロンドン、ドルトムント、ルクセンブルク、ミュンヘン、ストラスブール、ポルト、アブダビ、ニューヨークでのリサイタル、トロント交響楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、
サンフランシスコ交響楽団とのコンチェルト共演が予定されています。
海外メディアでのユンディへの絶賛の言葉をご紹介しておきましょう。
「思慮深さと驚くほどの技巧で(コンチェルトの)ピアニスト泣かせのフレーズを楽々と弾きこなす……展開部とカデンツァを含む壮大な第一楽章の演奏は難しさを微塵も感じさせず、ただただ圧倒され、敬服するばかりである」(グラモフォン)
「彼の持ち味である緻密な表現力は比類なきレベルだ。若くしてこれほど詩的な演奏を聴かせる音楽家はそうはいないだろう。そして技巧が、これまた素晴らしい」(マイアミ・ヘラルド)
「才能あふれる若きピアニスト、ユンディ・リ――卓越した技術で定評があった彼が、優美でありながら型破り、冷静ながらも情熱的な表現力を武器に新しい舞台へ躍進」 (ニュー・ヨーク・タイムズ)