デビュー以来、一貫して“誰にも似ていない”独創的な歌世界を築き上げてきた遊佐未森。2年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『淡雪』を1月18日に発表することが決定しました。

　3月に起きた東日本大震災は、遊佐の故郷でもある宮城県を含む、東北の町々に大きな被害をもたらしました。彼女は、2005年から続けている、宮城県に縁のあるアーティストたち（稲垣潤一、中村雅俊、さとう宗幸など）で結成している“みやぎびっきの会”での活動をはじめ、多くのチャリティ・コンサートなどに出演、避難所でのライヴも実施。“自分に何ができるのか”ということを模索する日々の中、歌うことでつながっていけると信じることで、アルバムの完成にたどり着いたとか。

　日々を大切に暮らすことで見えてくる大切なこと、悲しみを深く受け止めながらも、心にそっと寄り添うように、彼女の優しい眼差しのなかで生まれてきた楽曲は、俯くことなく前を向ける希望に満ちています。

　今作には、渡辺 等、今堀恒雄、佐野康夫、西海 孝、楠均、渡辺シュンスケなど、遊佐とのミュージシャン・シップで結ばれている凄腕のメンバーが集結。繊細さと力強さを併せ持つ“遊佐ワールド”を高め、透明感あふれる歌声は今も変わることなく、さらに豊かな輝きへと昇華。さらには、近藤研二（栗コーダーカルテット）やtico moonもレコーディングに参加し、サウンドに彩りを加えています。

　ふるさとへの溢れる思い、日常の中のきらめき、明日への希望、繋がってゆくあたたかさ。『淡雪』は、“遊佐未森が今、できること”の全てが詰まった一枚に。ぜひ注目を。