リサーチ

ストリート・チーム(Street Team)とは?

2007/04/20掲載
はてなブックマークに追加
バイト募集かと思ったら全然違ってました! ファン参加型プロモーション活動“ストリート・チーム(Street Team)”。なりたいけれど 足りないな、でも今なりたーい!とバンド愛に突き動かされる貴方へ、その詳細をご紹介いたします。
 ストリート・チーム(Street Team)……まるで往年の「ダンス甲子園」を思い浮かべてしまいそうなこの響き。渋谷の路上をたむろする若者集団のことでもなければ、ガラス窓の前で懸命にダンスを練習するクルーのことでもありません。バンド/アーティストとファンとの連帯感によって生まれたプロモーション活動の一環として、海外のみならず、今や日本でも浸透している言葉なのです。

 日本流に言えば“草の根運動”ともとれるストリート・チーム、その発祥はやはり海外。レーベル未契約の前途あるバンド/アーティストをプッシュすべく、彼らの活動をファンがボランティアで支援することを意味します。“支援”とはいっても、活動資金を提供!のような直接的なものではなく、

・ライヴに友人を誘う
・物販(Tシャツ、グッズ)を購入する
・自分の住んでいる地域のラジオ局に曲をリクエストする
・ポスター、フライヤーを近くのレコード店に貼ってもらう
・自分のWebサイト、掲示板で紹介する

などなど、個人の力で可能なプロモーション活動を行なっていこう!というもの。

 どれだけメディアが発展しようとも、常に世のブームを左右しているのは“口コミ”情報。全国各地に散らばるファンからの愛ある口コミによって、バンド/アーティストの音楽が世に広まり、注目度も急上昇。いつのまにやらヒット・チャートを席巻する存在へと……。親から子供へと注がれる“無償の愛”の新たな形がここに誕生!とは言いすぎでしょうか。卒業式で子供よりも号泣する父親、結婚相手を認めない父親、結婚式で誰よりも号泣する父親、離婚騒動を逆に喜ぶ父親、元の鞘に戻った姿を寂しく見つめる父親……「遠くへいっちゃったなあ」なんてたまに感慨に耽りつつ、その幸せをそっと見守る父親の心情は、ファンの心情とクロスしているような、いないような。

 しかしながらこのストリート・チーム、そもそもは“NETWORK OF FRIENDS”を掲げるパンク・シーンから広まった言葉でもあるだけに、ヒットチャートうんぬんというよりも、「このバンド大好き!皆で盛り上げようぜ!」という特有のユニティ的な考えが発動し始まったもの、という受け取り方も。それまではファンが自発的に行なっていた草の根運動がバンド公認のものへ → どうせだから組織化しちゃう? → 情報を受信するだけのファンクラブとは意義が異なる → 外へ発信する=ストリート!と、そんな連想ゲームの末にストリート・チームなる名称へ落ち着いたのではないでしょうか。
※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 角野隼斗 イメージ・キャラクターを務める「ベスト・クラシック100極」のコンピレーション・アルバムを選曲・監修[インタビュー] 色々な十字架 話題の“90年代ヴィジュアル系リヴァイヴァル”バンド 待望のセカンド・アルバムをリリース
[インタビュー] アシックスジャパンによるショートドラマ 主題歌は注目のSSW、友成空[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤
[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ
[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも
[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”
[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015