スポーツ番組でプロ野球選手がデッドボールを受けて相手に殴りかかっていく場面などの乱闘シーンでよく耳にします。たぶんギターの音だと思いますが、♪「デーンデンデンデーンデンデンデーン」と何かが迫ってくるようなノリの良い音楽です。テーマをつけるとすれば「戦いのゴング」でしょうか。
プロ野球の乱闘シーンと♪「デーンデンデンデーンデンデンデーン」と言えば、誰もがその曲は知っていても、曲名まで知っている人は意外と少ないこのナンバー。プロレス・ファンならスタン・ハンセンの入場曲として有名な「戦いのゴング」ならぬ、「サンライズ(入場ヴァージョン)」(演奏はTHE PRO-WRESTLING ALL STARS)です。この曲は、全日本プロレス所属選手の入場テーマ曲を集めた
『全日本プロレス創立30周年記念オフィシャルCD〜王道バク進!』に収録されています。
我々が乱闘シーンなどで頻繁に耳にする“スタン・ハンセン入場ヴァージョン”とは異なり、この曲にはオリジナル・ヴァージョンがあります。それは、
スペクトラムというグループのベスト盤
『スペクトラム伝説』でオリジナル版「サンライズ」を聴くことができます。
この
スペクトラム、古代ローマを意識した甲冑衣装に身を包み、ホーン隊含む8人編成の大所帯バンドで、79年にデビュー。日本版
“アース・ウインド&ファイアー”と言われ話題になりましたが、81年に解散。僅か3年弱の活動期間ながら音楽ファンに強烈なインパクトを与えました。オリジナル・ヴァージョンは、妙にディスコチックなサウンドで歌も入っており、聴き比べてみるのも面白いですよ。
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