オペラのアリアの様な曲。女性のソプラノ歌手の独唱です。大変感動的な曲で、確かにどこかで聞き覚えがあります。もしかしたら著名な曲なのかも。よろしくお願いいたします。
こちらの曲は、プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」のなかの名曲「私のお父さん」です。誰でも一度は耳にしたことがあるこの曲、プッチーニの書いた歌の中でもとりわけ有名なもののひとつで、いわゆるオペラ・アリア集のようなCDには必ずといって良いほど収録されています。こちらのCMで歌っているのは
本田美奈子、しかも日本語詞で歌う試みが新鮮でした。
本田美奈子は85年にポップス歌手としてデビューしました。当時は数々のグラビアを飾り、アイドルの中でもずば抜けて可愛かったですね!歌も上手くて可憐なルックスなのに“ツッパリ”風のファッションと言動で、女の子人気はイマイチでしたが。流行の“ヘソだしルック”で歌った「1986年のマリリン」で一世を風靡しましたが、88年にロックバンドMINAKO with WILD CATSを結成する頃には人気も下降の一途となり、多くのアイドルのように消えていったと思われていました。正直なところミュージカル「ミス・サイゴン」主役のキム役で舞台に立つという記事を読んだときは驚きましたが、その後も「レ・ミゼラブル」「屋根の上のバイオリン弾き」などで好演し、ミュージカル歌手として復活しました。しかしそれだけに留まらない姿勢が素晴らしい!常に一歩上を目指し、歌唱力に磨きをかけた彼女は今回、クラシックに挑戦したアルバム
『AVE MARIA』をリリース、この「私のお父さん」ももちろん収録されています。岩谷時子による訳詞も斬新で、それを丁寧に歌う表現力もなかなかのものです。アイドル時代の切り抜き持っていたなあという方、06/25発売された
ベスト盤で昔を懐かしみつつ、新生本田美奈子のソプラノをぜひ聴いてみてください。
押田洋子によるイラストも美しいCMは
こちらでご覧になれます。
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