新聞や教科書での扱われ方や記者会見の模様をはじめ、日本からみたビートルズを中心に、ビートルズ研究の第一人者が贈る“ビートルズへの35年間のこだわり”を集大成した1冊! |
現在と違って情報を得る手だてがまだほとんどなかった70年代前半、“ビートルズ”を体系的にとらえた決定版『ビートルズ事典』(立風書房)を執筆・編纂して以来、ビートルズ関連の著作のみ11冊を上梓するというギネスブックものの偉業を成し遂げてきたビートルズ研究の第一人者・香月利一氏。しかし、98年12月に刊行した『ビートルソングス研究読本』(シンコー・ミュージック)に続く著作の脱稿間近だった昨99年7月23日、50歳の若さで逝去。そして、遺された著作が、1周忌を迎える7月21日に刊行される。
「遺稿集」とはいえ、これはたとえばビートルズが25年ぶりの“新曲”「フリー・アズ・ア・バード」を制作したときと同じく、香月氏がたまたまリヴァプールにでもお出かけになっている間に制作した書籍、といった意味合いの強い本になっています。つまり、香月氏御自身が考えていたのとほぼ同じ内容に仕上がっている、ということです。ただ、ジョン・レノン&ヨーコ・オノの『ミルク・アンド・ハニー』にもリミックスが必要であったように、版型・内容含め、多少の手直しはしてあります。
本書は、単なる「オタク記事」の集まりといったものにとどまることのない、香月氏ならではのビートルズへの愛情とこだわりを満載した内容になると自負しております。 |
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≪本の内容≫ |
・百科事典にみるビートルズの必要十分条件
・来日記者会見完全採録
・三大新聞ビートルズ記事掲載総リスト
・三大新聞ビートルズ記事バトル
・笑える新聞
・ビートルズの枕詞
・ビートルズ・イン・ニッポン大年譜
・ジョンが撃たれた日 そして全世界を震撼させた65日
・マンスリー・ブックに見るカブト無視の生態観察記録
・クリスマス・レコード完全ヒアリング
・ビートルズ収録教科書完全リスト
・教科書のビートルズ問題を解いてみよう!
・切手も切れないビートルズとの縁
・ビートルズなんでもランキング |
≪著者より≫ |
福神漬けが食卓の主役になれないように、曲芸が寄席の主役になれないように、資料も本の主役にはなれない。しかしことビートルズに関するかぎり、必ずしもそうではない。その資料がユニークで、質が優れ、量的にも十分で、読ませる要素があれば、一冊の本として成立する。そんな信念の元、斬新な切り口で徹底的に調べ上げ、資料的価値が高く、かつ面白く読ませる本ができたと確信している。(香月利一)
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≪著者紹介≫ |
香月利一 Katsuki Toshikazu |
1948年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1964年、高1のときにビートルズの音楽に出会い、以来ビートルズ一筋に執筆活動を続けている。1976年10月21日、ヒルトンホテルでリンゴ・スターを仲人に結婚式を挙げた(写真はその際に撮影したもの)。 |
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[ お詫びと訂正 ] |
本書30pの文中「読売新聞社企画部次長の中山久人」とあるのは「〜中山千郷」氏の、また251p【協力】の「堺利彦」とあるのは「堺正彦」氏の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。 |