音楽に夢中になって以来およそ半世紀、日々アナログ・レコードを求めさまよってきたオーディオ小僧に、アナログ・ブームの追い風が。レコードをはじめとするアナログ・ソフトとそれを再生するオーディオへの偏愛に満ちた傑作イラスト・エッセイ集。書き下ろし漫画も収録。
『僕の音盤青春記』を刊行以来大人気の、牧野良幸のイラスト・エッセイ・シリーズ新刊は、レコードやオープンリールなどのアナログ・メディアとそれに関連するオーディオをテーマにした一冊。
CDの出現で役目を終えたと思われたアナログ・レコードは、長い間表舞台で脚光を浴びるCDの陰の存在でした。しかし、21世紀に入ると配信サービスの普及とあわせるように再び注目され、今では一時のブームではなく音楽を聴く際の選択肢のひとつとして完全に定着した感があります。
この新刊は、牧野さんとアナログの付き合いを、さまざまなエピソードとともにソフトとハードの両面から描いたものです。レコード店で“箱”にうっとりし、進路の重なった他の客と心理戦を繰り広げ、家に防音室を作ってボリュームを上げ、レコード・クリーニングに悶絶……。アナログ・レコードが好きな人なら誰もが共感し、楽しめる一冊となりました。
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