ニュース

IVE、初の日本単独コンサートが開幕 ウォニョン「一緒に“愛してる”してくれる?」

IVE(K-POP)   2023/11/17 13:13掲載
はてなブックマークに追加
IVE、初の日本単独コンサートが開幕 ウォニョン「一緒に“愛してる”してくれる?」
 10月13日に韓国でリリースされた1st EP『I‘VE MINE』のCD売上が188万枚を突破してミリオンセラーを達成し、配信では「Baddie」が今年自身3曲目となる“パーフェクトオールキル”を獲得するなど、各チャートを席巻している韓国6人組ガールズ・グループ、IVE(読み方: アイヴ)が、11月15日(水)・16日(木)に神奈川・Kアリーナ横浜にて〈IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’〉を開催しました。

 IVE初となる単独ワールド・ツアー〈IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’〉は、10月7日(土)、8日(日)に蚕室(読み方: チャムシル)室内体育館での韓国・ソウル公演からスタートし、アジア各国、アメリカ、ヨーロッパ各国、南米など全19ヵ国・27都市を巡る大規模ワールド・ツアー。今回のKアリーナ横浜公演では全2公演を開催、見事全席が即完売となり、約40,000人を動員しました。日本では、今回のKアリーナ横浜公演のほか、1月31日(水)、2月1日(木)に福岡・マリンメッセ福岡A館、2月7日(水)、8日(木)に大阪城ホールでの追加公演が既に決定しています。

 本稿では、11月15日(水)の初日公演の模様をレポートします。

[ライヴ・レポート]
 メインステージのスクリーンが開き大歓声が沸き起こると、全身白の衣装をまとった6人がせり上がりメインステージ中央に登場。そこから花道をモデルウォークで進むと、センターステージに立ち、今年4月にリリースした「I AM」でライブはスタート。たちまち会場は、熱気と大きなファンコールに包まれた。ユジンのパワーボーカルが映える「ROYAL」は、Rockバージョンに。マーチングドラムが印象的な「Blue Blood」では広いステージを使い、ダンサーとの美しい群舞で魅せるなど、オープニングで3曲を続けた。

 「広い会場でビックリしましたが、登場したときにDIVE(IVEファンの総称)の皆さんがたくさん見えて、幸せでした」と言って満員の会場を見渡すユジン。「私たちにいつも特別な時間をプレゼントしてくれるDIVEに感謝の気持ちを込めて、一生懸命準備をしてきました。‘SHOW WHAT I HAVE'というタイトル通り、このツアーを通して、IVEがどんなクループなのかを再確認してもらおうと思います」と日本人メンバーのレイがファンに語りかける。

 「Heroine」では、メインステージに高さが変わるステージが登場。「Cherish」では、SNS風のステージ映像にメンバーたちの自撮り動画がリアルタイムで映し出された。デビュー曲「ELEVEN」ではひと際大きな歓声とファンコールが上がり、オリエンタル風味の映像が、楽曲の美しさを引き立てた。

 「女神をコンセプトにした」というセクションでは、花に囲まれたロマンチックな空間に浮かぶブランコに乗って登場。幻想的なムードの中歌われたのは、ソウル公演で初披露されリズが涙を流したファンソング「Shine With Me」。想いをファンに伝えるように、ボーカルが1人ずつリレーされていくバラード曲だ。そこから10月のソウル公演で初披露したトリプルタイトル曲を収録した最新EP『I'VE MINE』の最初のタイトル曲「Either Way」と、バラードを続けた。「DIVEを見ながら〈Shine With Me〉を歌うと、涙が出そうになる。でも、幸せな涙です」と言うのは、「Shine With Me」を作詞したウォニョン。「特に“あなたが送った愛してるを見ながら”という歌詞が好き。DIVEが私たちに“愛してる”と言ってくれると、私は本当に元気が出るから」というウォニョンが、「一緒に“愛してる”してくれる?」と言うと、ファンは大きな声で「愛してる!」という声を返した。

 「Lips」からは、かわいい曲を固めたセクションに。「Mine」では雨傘を使った華やかなパフォーマンスを見せ、ソウル公演で初披露された『I'VE MINE』の2番目のタイトル曲「Off The Record」を続けた。

 日本公演では、韓国公演になかった日本オリジナル曲「WAVE」がセットリストに加えられたが、「これは、ビッグニュースだよね」とメンバーたちも大はしゃぎして、「W-A-V-E」とアルファベットをキャッチーに歌うこの曲を披露し、大きな歓声を集めた。

 衣装替えのためのトークタイムに設けられたのは、「キュートなユジンとカリスマ・イソのヘヘズタイム」。「私たちは可愛いから」と、2人の「可愛くてごめん」パフォーマンスで楽しませてくれた。

 そのヘヘズタイムが繋いだのは、ユニット・コーナー。トップバッターは、ガウルとレイのラッパーコンビ。まずガウルが、アリアナ・グランデの「7 rings」をセクシーにパフォーマンスすると、クロスフェードするように、レイがイ・ハイの「H.S.K.T.」をしっとりと歌う。そしてラッパーらしく2人でCrushの「Rush hour」でスワッグを印象付けた。ウォニョンとリズは、花に囲まれたベンチに座って映画『ラ・ブーム』の主題歌「Reality」をデュエットして、美しいハーモニーを響かせた。最後にユジンとイソがLittle Mixの「Woman Like Me」をセクシーにカバー。ユジンのパワーボーカルとイソの歌声が力強く絡み合った後にセンターステージでダンスブレイクをカッコよく決めた。

 終盤のステージは「Hypnosis」からスタート。ホラー映画のような怪しく幻想的なムードの中、椅子やシーツを使った演出が際立ったが、エンディングでウォニョンが鏡に口紅で「マンゾク」という文字を書き、「My Satisfaction」へ。ウォニョンはこのパフォーマンスについて、「ソウル公演では、英語で“satisfied”と書いたけれど、日本では日本語で書きました!」と言うと、「DIVE、今、満足ですか?私たちは超満足です!」と伝えた。

 ラストスパートは、「LOVE DIVE」から怒涛のヒット曲の応酬。会場のファンコールと一体となったパフォーマンスで熱が高まると、ソウル公演のセットリストにはなかった最新活動曲「Baddie」の“猫のひげダンス”で盛り上げると、熱狂の中、「After LIKE」で6人は爽やかな笑顔を見せた。

 アンコールの「OTT」では、メンバーたちがアリーナフロアから登場してファンを驚かせ、「I WANT」でもステージ上から全力でファンサービス。ラストの「NOT YOUR GIRL」まで楽しさを会場に届けてくれた。

 メンバーたちのこの日のコメントは、以下の通り。

レイ
こんなに大きなKアリーナにDIVEが集まったら、ペンライトのキラキラが輝いて見えて、1曲目の「I AM」が始まった瞬間からウルってきちゃいました。DIVEがこうして私たちのファンになってくれて、この場に集まってくれたことが本当に光栄な気持ちでいっぱい。デビューのときから応援してくれたDIVE、いろいろな活動をしながら好きになってくれたDIVEもいると思うけれど、どんな時でもDIVEがそばにいて見守ってくれることが幸せです。それに、日本に帰ってくるたびにDIVEが暖かい応援と共に、「レイぴょんお帰り!」と言ってくれることが心からうれしいです。この後の福岡と大阪でも楽しいコンサートをしたいと思っているので、期待して待っていてくれたら嬉しいです。このツアーを通して、私たちIVE6人のメンバーの魅力をもっともっとDIVEに伝えられるように頑張るので、ずっと好きでいてください。大好きです!

ガウル
こんなにたくさんのDIVEとご一緒できて楽しかったです。「Shine With Me」で空中から見たら、DIVEがキラキラしていて本当にキレイでした。「OTT」で客席を回った時は、DIVEが幸せそうに笑ってくれていたので、その顔を見て涙が出そうになりました。私という存在がDIVEの力になれていると感じられたし、私もDIVEに大きな力をもらっているので、DIVEとIVEはこうやって繋がっているんだなと感じることができました。ステージも一生懸命準備しましたが、日本語も一生懸命勉強しています。まだ未熟ですが、もっと努力して成長する姿をお見せしたいです。日本のDIVEの皆さん、本当に会いたかったです。今日、ライブのエネルギーがすごくて私も幸せでした。また会いましょうね、愛してる!

ウォニョン
今日、来てくれて本当にありがとうございました。横浜から日本でのワールドツアーが始まりましたが、今日、みんなと一緒に大切な思い出を作ることができて幸せでした。日本に来るときは、いつも幸せ。癒されるんです。ずっと待ちわびていました。朝からワクワクして幸せでした。DIVEのおかげです。私のすることのすべての理由は、DIVEです。いつも私のそばにいてくれませんか? 私もいつもDIVEのそばにいます。変わらないDIVEとIVEでいてほしいです。今日、本当に幸せでした。ありがとうございました。

ユジン
皆さん、今日楽しかったですか? 私も本当に楽しかったです。会場が本当に大きくてビックリしました。以前横浜でファンコンサートをした時よりもたくさんのDIVEが集まってくれて感動しましたし、私たちが成長したと思えました。ワールドツアーをするときいて心配でしたが、今日のワールドツアー海外公演のスタート初日が完璧だったので、次の公演もとても楽しみです。

イソ
ワールドツアー日本公演の初日に来てくれて、本当にありがとうございました。ステージをしながら、ずっとDIVEを見ていました。一人ひとりの目がキラキラしていて、エネルギーをもらえて最後まで頑張ることができました。こんな大きな会場でステージができる存在にしてくれて、本当にありがとうございます。私は本当に幸せ者です。ありがとうございました!

リズ
今日はDIVEからたくさんのエネルギーをもらいました。ファンサイン会でファンの方が「横浜公演に行くよ、ベストを尽くしてね」と言ってくださいました。それをきいて私が未熟であっても、DIVEは私の一生懸命な姿が見たいんだなと改めて思いました。今日はいつも以上に頑張りました(笑)。大きな会場なので、みんながよく見えるように、身体が壊れるくらい思い切り踊りました(笑)。私が頑張れる理由は、目の前にたくさんのDIVEがいてくれるからです。DIVE、いつも愛してる!

 日本ではこの横浜公演の完売を受けて、2024年1月31日、2月1日にマリンメッセ福岡、2月7日、8日に大阪城ホールでの追加公演が決定。これでIVE初のワールドツアー「IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE'」は、韓国を皮切りに全世界19ヶ国27都市で開催されることとなる。

 お馴染みのタイトル曲はもちろん、収録曲含めて楽曲のクオリティが高いIVE。それらをパフォーマンスするメンバー各人の実力もユニットコーナーで存分に見ることができた。「SHOW WHAT I HAVE(実力を見せる)」というツアータイトル通り、IVEのポテンシャルの高さ、そして彼女たちがいる現在のポジションの高さを再確認できる公演だった。


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示


拡大表示



拡大表示


拡大表示

取材・文/坂本ゆかり
撮影:田中聖太郎写真事務所


〈IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’ IN JAPAN〉日本・追加公演スケジュール
2024年1月31日(水) 17:00開場/18:30開演 マリンメッセ福岡A館
2024年2月1日(木) 17:00開場/18:30開演 マリンメッセ福岡A館
2024年2月7日(水)17:00開場/18:30開演 大阪城ホール
2024年2月8日(木)17:00開場/18:30開演 大阪城ホール


ive-official.jp/mob/pageShw.php?site=DIVE&ima=4741&cd=show_what_i_have#news-1108
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
[インタビュー] 魚返明未 日本の新世代ジャズを牽引するピアニストが、新たなトリオでアルバムを発表[インタビュー] みやけん 人気ピアノYouTuber 『俺のヒットパレード!』第4弾リリース!
[インタビュー] Billyrrom 注目の新世代バンドに聞く新章突入と〈HEADZ 〜NEW HOT WAVE〜〉出演への思い[インタビュー] 町あかりの歌謡曲・春夏秋冬 春のテーマは「ディスコ」!
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015