ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で、アメリカを3対2で降して優勝した野球日本代表“侍ジャパン”。14年ぶり3度目の世界一に輝き、日本の野球の強さを知らしめました。
その侍ジャパンの選手たちがバッターボックスやピッチャーマウンドへ向かう時に流れるのが、登場曲。選手によって、1曲のみだったり、打席ごとに楽曲を変えたりとそれぞれ。WBCのMVPを獲得した“二刀流”
大谷翔平の登場曲「ザ・グレイテスト・ショー」は、メディアなどでも何度も聴かれました。同曲が収録されたミュージカル映画『
グレイテスト・ショーマン』の
サウンドトラック(写真)は、全英チャート6週連続1位をはじめ、全世界でヒット。同サントラからは「ザ・グレイテスト・ショー」と同じくシングルとなった「ディス・イズ・ミー」がゴールデングローブ賞映画主題歌賞を受賞しています。
侍ジャパンの選手登場曲に起用されることが多いアーティストをいくつか紹介。
あいみょんの楽曲は、
村上宗隆選手の「
愛を知るまでは」をはじめ、
佐々木朗希投手が「
今夜このまま」、山川穂高選手が「双葉」「
君はロックを聴かない」、
松井裕樹投手が「ジェニファー」をそれぞれ登場曲に用いています。
日本のプロ野球選手の間でもよく選ばれる
GReeeeNは侍ジャパンでも人気で、
山田哲人選手が「遠くの空指さすんだ」、
近藤健介選手が「
アカリ」などを採用。
YOASOBIも人気で、村上選手や
甲斐拓也捕手が「群青」、
中村悠平捕手が「ツバメ」とともにバッターボックスに入ります。
Mrs.GREEN APPLEの楽曲では、甲斐捕手が「ダンスホール」、中村捕手や牧原大成選手が「青と夏」を登場曲にセレクトしています。
WANDS「
世界が終るまでは…」は90年代の楽曲ですが、アニメ『
SLAM DUNK』のエンディング・テーマに起用されていたという“スラダン”の影響なのか、牧秀悟選手や高橋奎二投手が使用。
レミオロメン「
もっと遠くへ」は、
源田壮亮選手が西武ライオンズ入団以来登場曲に使われています。
サザンオールスターズ好きという岡本和真選手は、「希望の轍」をはじめサザンオールスターズや
桑田佳祐の楽曲を各打席で使っています。沖縄出身の山川選手と宮城大弥投手は
BEGINの楽曲を採用。山川選手が「オジー自慢のオリオンビール」、宮城投手が「
三線の花」の音色をバックに登場し、しっかりと郷土愛をアピールしています。
侍ジャパンだけでなく、プロスポーツ選手の登場曲に耳を傾けてみると、さまざまな選手の音楽的嗜好も垣間見えそうです。
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