店舗や商店街、TVやラジオほか周囲で流れている曲をすぐに知りたいという時に便利なスマートフォンの音楽検索アプリ。「Shazam」「SoundHound∞」「MusicID」「OTO-Mii」などさまざまなアプリがリリースされており、なかには鼻歌から検索できるものもあります。iPhoneには周囲で流れる音楽を認識し、曲名やアーティスト名を表示する「ミュージック認識」が搭載されています。
そのうち、Androidの一部のスマートフォンには、近くで楽曲が流れている時にスマホのロック画面にて曲名とアーティスト名を通知してくれる常時サウンドサーチ「この曲なに?」という機能が装備されています。わざわざ楽曲を読み込ませることなく自動で通知されるほか、電波がないオフライン状態でも動作するため、使い勝手がありそうです。
さて、聴き覚えがないのに「この曲なに?」で「今日も貴方と南武線」という楽曲が数多く認識されているナゾですが、それはこの曲のイントロに理由があります。同曲は、ラウド・ロックやパンク・ロックを奏でる3ピース・ロック・バンド“
打首獄門同好会”が2009年にリリースしたアルバム『
庶民派爆弾さん』(写真)に収録され、神奈川・川崎駅と東京・立川駅を結ぶJR東日本の南武線の駅名を綴った歌詞がユニーク。本線だけでなく、支線となる区間も歌っていて、南武線への愛着度が窺えます。
そして、この曲のイントロを聴くと、電車がホームへ到着する際に流れるチャイムと「まもなく1番線に〜」というアナウンスが使われており、どうやらこの“接近チャイム”を「この曲なに?」が「今日も貴方と南武線」と認識するため、通知および履歴に記録されていると思われます。
したがって、この楽曲が通知・記録されていたらJRの電車や列車に乗車したか、TVやラジオ、あるいは動画などからこの接近チャイムが聴こえてきた可能性が高いです。