2021年末から自身のYouTubeチャンネルにてジャミロクワイ、レディオヘッド、さらに彼女自身が敬愛する女性シンガー、ジョルジャ・スミスのそれぞれ楽曲のカバーを発表。さらに翌年、2022年に入ってからはYouTubeチャンネルにてロシア語にて歌うオリジナル曲(デモ)が初めてアップされ、奇しくもロシアによるウクライナ侵攻が始まった約2週間後にデビューアルバム『P・O・N』がリリースされた。プロデューサーであるIZPONによるディレクションのもと、ロック、ジャズ、クンビア、ポップス、ノイズなどさまざまな音楽的要素が混ざり合いながら、さらに日本語、英語、ロシア語、スペイン語といった多言語によるリリックで表現された『P・O・N』。その4ヶ月後に発表されたEP『Déjà vu』にはIZPONともう一人、KITANOTAがプロデューサーとして加わり、TOGITOにとっての新たな章がスタートする。2022年秋以降にリリースされたシングル「September」、「by my side」、そして最新曲である「Stay」はいずれもKITANOTAがプロデューサーを務め、MICHAELA自身の言葉を借りるならば「全部自分の思い通りに、自分の中に浮かんだものをそのまま出せた曲」であるという。ドラム、ベース、ギターなど少ない音数によって構成されたトラックの上で、どこかブルージーで影がありながらも美しく響くボーカルが乗り、日本語、英語、ロシア語で紡がれたリリックが心地良く耳の中に入り込む。「by my side」の後半部分や「Stay」から感じるタイトなブレイクビーツ感は、ヒップホップやR&Bからの影響かと思いきや、「今までそうじゃない曲ばかり作っていて飽きたから、逆のものをやっただけ」と彼女は否定する。